第70期王将戦七番勝負第2局 Feed

2021年1月23日 (土)

△7七歩

55手目▲7三桂不成に対し、渡辺王将は飛車、金どちらも逃げずに△7七歩と攻め合いました。次に△7八歩成でと金を作る狙いで、▲7七同銀は△7九飛が王手銀取りです。

時刻は17時30分を回りました。このあと18時を過ぎた時点で手番の対局者が次の一手を封じます。

摂津峡
(すでに外は日は落ちて暗くなっている)

久保九段
(立会人の久保九段は和服に着替え直した)

将棋の渡辺くん
(1階のフリーラウンジの棚に『将棋の渡辺くん』が全巻そろっていた)

『将棋の渡辺くん』は、渡辺王将の妻である伊奈めぐみさんが描く人気マンガ。兄の伊奈祐介七段は、高槻市ゆかりの棋士のひとりです。

▲7三桂不成

時刻は17時を回り、あと残り1時間で封じ手の18時を迎えます。図の55手目▲7三桂不成は飛車金の両取り。△7三同銀は▲同歩成で「と金」ができるため、先手十分と言えるでしょう。渡辺王将としては、この局面で飛車、金どちらも逃げずに攻めに回りたいところです。

関口武史指導棋士五段
(継ぎ盤を動かす糸谷八段と、スポーツニッポンの観戦記担当の関口武史指導棋士五段)

上宮天満宮

上宮(じょうぐう)天満宮は、菅原道真を主祭神とした、大宰府に次いで2番目の古社と言われています。904年に道真が亡くなったあと、菅原為理が霊を鎮めるために九州の大宰府へと赴きました。その帰途で牛車が動かなくなり、場所が先祖の野見宿禰のゆかりの地だったことから、「牛車が動かなくなったのは先祖の霊意」と考え、道真をまつったのが始まりだそうです。

竹の本殿
(竹の本殿。柱、壁、屋根など、ほとんどに竹が使われている)

狛犬
(高槻市内最古の狛犬。獅子舞のような四角い顔立ちが特徴)

絵馬
(たくさん並ぶ絵馬)


▼上宮天満宮
http://jogu.jp/
〒大阪府高槻市天神町1-15-5
TEL:072-682-0025

▲7五角

時刻は16時を回りました。図の53手目▲7五角の局面で渡辺王将が考えており、本局で初めて1時間超えの長考になりました。

(1)△7四飛と歩を取るのは▲5三桂成が王手飛車取りです。よって、単に逃げるとすれば(2)△8一飛ですが、その前に(3)△8九飛と先に王手をかけるかどうか。細かいところですが、大事な選択であり、次の一手が形勢を左右するかもしれません。

渡辺王将

立会人の久保九段と、副立会人の糸谷八段が封じ手用封筒の準備を始めました。

糸谷八段と久保九段
(久保九段は「何事も経験やから」と、今回の揮毫を糸谷八段に任せる)

糸谷八段
(慎重に筆を走らせる糸谷八段)

井上九段
(井上九段からは「おお、ええ感じやんか」と褒め言葉)

糸谷八段と久保九段
(久保九段は立会人の欄のみ揮毫)

封じ手用封筒
(無事、2通の封筒の出来上がり)

時刻は15時を過ぎ、午後のおやつが用意されました。おやつは、渡辺王将がホットコーヒーのみ。永瀬王座はプリンアラモードとホットコーヒーでした。

ホットコーヒー
(渡辺王将は、ホットコーヒーのみ)

おやつ
(永瀬王座のおやつ)

プリンアラモード
(プリンアラモード)

城跡公園

しろあと歴史館のすぐ近くにある「城跡公園」。1617年に江戸幕府が改修し、三層の天守がそびえる本丸を中心に近世城郭になりました。1874年に取り壊されましたが、いまは一部が公園になり、園内には市立歴史民俗資料館があります。

歴史民俗資料館

歴史民俗資料館は、しろあと歴史館の分館。江戸時代中頃の商家を復元した、白壁と本瓦葺きの建物は市の有形文化財に指定されています。生活用具、農具、漁具などの民俗文化財を展示しています。

歴史民俗資料館

歴史民俗資料館

丸型ポスト


スマートフォン、タブレット用アプリ「AR高槻城」をダウンロードすると、江戸時代の高槻城下町をバーチャルの世界観で見ることができます(無料アプリですが、通信料は別途必要です)。

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AR高槻城

AR高槻城

記念撮影
(用意された衣装を着て記念撮影)

記念撮影
(たかつき観光大使の下道未羽さん、高尾彩乃さんと一緒に)

火縄銃
(火縄銃の重さは約4キロ。姿勢の維持がつらい渡辺王将は「早く撮ってください」と催促)

記念品
(撮影後、両対局者に記念品が手渡された)

はにたんマスク
(高槻市のPR係長「はにたん」のイラストが入った立体マスク)


▼しろあと歴史館
〒569-0075大阪府高槻市城内町1-7
TEL:072-673-3987/FAX:072-673-3984
開館時間10時から17時まで(月曜、祝日の翌日、年末年始は休館)
入場無料(特別展は有料の場合あり)

昨日、両対局者は高槻市に到着したあと、山水館に向かう前に「しろあと歴史館」を訪問しました。

しろあと歴史館

しろあと歴史館は、かつての城下町の名残をとどめる高槻城三の丸の一角に建つ歴史博物館。戦国時代以降の文化財を中心に、10万点以上の資料を収蔵しており、常設展や企画展などで市内外の貴重な文化財を最新の研究成果とともに公開しています。

到着
(14時30分頃、対局者のふたりが到着)

しろあと歴史館
(説明を受けながら、展示物を鑑賞する)

渡辺王将

永瀬王座

しろあと歴史館
(ふたりがのぞき込む視線の先には)

駒
(高槻城三の丸跡の一角で発見された将棋の駒)