80手目の局面で昼食休憩。2日目午前は▲5五歩△同銀直▲6五銀△6八歩の4手指されました。佐々木大五段は大盤解説に出演し、次のように解説しました。
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永瀬王座は封じ手の▲5五歩が意外だったのか長考しました。渡辺王将は決断よく指し、永瀬王座は慎重に指している印象です。80手目の局面は先手が指せそうに思います。△6八歩に▲同飛△6七歩▲6四銀△同銀▲5四歩で参考1図。そこで(1)△4二玉は、▲6七飛△6六歩▲同飛△6五歩に▲同飛!が好手です。以下△6五同銀▲6四角△5一玉▲5二銀△同玉▲5三歩成=参考2図と進みます。
参考2図で△4一玉は▲3三角成から▲4二銀があります。△4一玉ではなく△6一玉も▲7四桂が厳しいです。どちらも3三銀の質駒が大きいです。
ですので参考1図の▲5四歩には(2)△同玉が最善だと思います。後手は玉形の修復が難しいので、以下▲6七金には攻めに活路を求めたいです。
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第70期王将戦七番勝負第1局 
2021年1月11日 (月)
2日目休憩中の対局室
2日目昼食
2日目昼食休憩に入る
図の80手目△6八歩の局面で昼食休憩に入りました。消費時間は▲渡辺5時間5分、△永瀬5時間42分。
2日目からスローペースになるのは、よくあることですが、封じ手▲5五歩を含めて午前に4手しか進みませんでした。
対局は13時30分再開です。