第65期王将戦七番勝負第6局 Feed

2016年3月19日 (土)

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14時20分ごろ、郷田王将は△2七銀打としました。Twitter解説の大石六段は、「中継ブログを見てましたら、モンブランがとても美味しそうに見えました(笑)と思っていたところに△2七銀打!驚きました。郷田先生は局面に自信を持たれているように思います。(後手やや有利)」と解説します。

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△2七銀打を見た久保九段は「勝ちにいきましたか……」とポツリ。

以下▲同飛△同銀成▲5二銀△6四飛▲同銀成△3三金寄と早いテンポで進んでいます。

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(野辺)

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昼食休憩明けからパタパタと進み、図の▲1五銀で郷田王将の手が止まりました。

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(観戦記担当の加藤昌彦さんに解説する佐々木慎六段)

図から△3三銀と埋められると、先手の指し手が難しいと佐々木慎六段。「大盤解説で、こうするべき!って手をいいたいんですけど、うーん」と頭を抱えました。

(野辺)

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(雨が上がり、時折青空が顔をのぞかせている)

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(現地では久保九段と佐々木慎六段のW大盤解説)

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久保九段は、△4五銀に▲1五銀は△3三銀と埋めて、あとの△6六歩を楽しみにするつもりでしょう、と解説します。

歩切れの先手は小技が利かないので、後手に徹底して受けられるとなかなか攻めるのが難しくなります。

(野辺)

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(おやつで栄養補給したあとは、まじめに検討)

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久保九段は▲3五歩に対し、「(1)△4五銀とは逃げにくいですね」と話します。以下▲1五銀△3三金寄▲3七桂△3六銀と進むと、そこで▲2四銀(変化図1)が強烈です。

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変化図1の▲2四銀に△同金は、▲同飛△同玉▲3四金以下、後手玉は詰みます。

久保九段の本線は(2)△6六歩。以下▲同金△3九角▲3四歩に(a)△6六角成は後手が攻め合い負けしそうなので、(b)△1二玉(変化図2)の早逃げはどうかと解説します。

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(野辺)