永瀬九段が攻める 図は73手目▲4四歩の局面。午後に入って、藤井王将が歩得かつ馬を作りました。その代償を求めて永瀬九段が攻めています。後手の飛車が8二にいるのは、昼食休憩の再開直後に先手が▲8二歩△同飛を利かしたため。これにより飛車の横利きが弱まって▲4一銀の割り打ちが生じ、将来先手が7一や7三を攻めた際に王手飛車がかかりやすくなった利点もあります。後手の8二飛はいい形とはいえないのです。時刻は17時を過ぎて、封じ手時刻が近づいています。 (封じ手の封筒。準備は整っている) (対局前の藤井王将)