2015年8月19日 (水)

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◆羽生善治王位の終局後のコメント◆

── 本局を振り返っていかがでしたか?

羽生 △4三銀(32手目)は見たことがない手だったのですが、どう対応するのか悩ましかったです。うまく解れて手ができるかどうかの勝負なのかなと。

── 後手から動いてきた将棋でしたが?

羽生 (今日の)昼食休憩の辺りは、打開できたのですが、あまりハッキリしない局面かなと。

── どの辺りで優勢を意識しましたか?

羽生 ▲5三歩(77手目)と垂らす筋が見えて、桂が使える展開になったのでイケるかなと思いました。

── 本局の勝利で通算勝数が単独歴代2位(1321勝)となったことについては?

羽生 特にそれを目標にしていたわけではなかったのですが、形としてそうなれて良かったなと思います。

── 歴代1位の(故)大山康晴十五世名人の記録(1433勝)については?

羽生 それは途方もない記録なので。まあでもそれを目指して頑張っていきたいと思います。

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◆広瀬章人八段の終局後のコメント◆

── △4三銀(32手目)の新構想の分かれはいかがでしたか?

広瀬 (△4三銀は)新構想というより予定変更の作戦になった感じですね。手損と陣形の差が響いて、勝ちづらい将棋になってしまいました。

── そのあと自ら動いていきましたが?

広瀬 桂を活用されるとジリ貧になるので、動かされた感はあります。

── 仕掛けてからの形勢はどう感じていましたか?

広瀬 思ったよりも悪くて、気がついたら収拾がつかなくなりました。

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羽生善治王位に広瀬章人八段が挑戦する第56期王位戦七番勝負第4局は、16時7分、83手で羽生王位の勝ちとなりました。消費時間は▲羽生6時間22分、△広瀬6時間52分。この結果、七番勝負は羽生王位が3勝1敗で防衛に王手をかけました。勝った羽生王位は通算1321勝目をあげ、歴代単独2位になりました。
第5局は26・27日に徳島市「渭水苑」で行われます。

15時より、JR九州ホールでは現地大盤解説会が始まりました。すでに300人以上の来客で満席に近い状態です。

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(解説は本局の副立会人でもある豊川孝弘七段)

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(聞き手を務めるのは安食総子女流初段)

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(大きな動きで分かりやすい。そして笑いもしっかり取る豊川解説)

15時になり両対局者におやつが運ばれました。羽生王位は苺のミルフィーユとホットレモンティー、広瀬八段がショートケーキとホットコーヒーです。

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(羽生王位のおやつ、苺のミルフィーユ)

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(広瀬八段のおやつ、マンゴーとメロンのショートケーキ)

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(藤田三段にはブルーベリータルトが運ばれた)

時刻は14時30分を回りました。▲5三歩以下△5一飛▲3三歩成△同角▲3七桂△5三金と進んでいます。

ここで控室、並びにTwitter解説の畠山鎮七段は△5三金▲同飛成△同飛▲4五桂△5五飛▲3三桂不成△6六歩▲同角△5二飛▲2一桂成の進行を一例に挙げて「先手よし」との見解を示しています。

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(対局室から見える外の景色。福岡は午後から雨が降り始めている)