2015年8月19日 (水)

両対局者のコメント

Photo_47

◆羽生善治王位の終局後のコメント◆

── 本局を振り返っていかがでしたか?

羽生 △4三銀(32手目)は見たことがない手だったのですが、どう対応するのか悩ましかったです。うまく解れて手ができるかどうかの勝負なのかなと。

── 後手から動いてきた将棋でしたが?

羽生 (今日の)昼食休憩の辺りは、打開できたのですが、あまりハッキリしない局面かなと。

── どの辺りで優勢を意識しましたか?

羽生 ▲5三歩(77手目)と垂らす筋が見えて、桂が使える展開になったのでイケるかなと思いました。

── 本局の勝利で通算勝数が単独歴代2位(1321勝)となったことについては?

羽生 特にそれを目標にしていたわけではなかったのですが、形としてそうなれて良かったなと思います。

── 歴代1位の(故)大山康晴十五世名人の記録(1433勝)については?

羽生 それは途方もない記録なので。まあでもそれを目指して頑張っていきたいと思います。

10_6


Photo_48

◆広瀬章人八段の終局後のコメント◆

── △4三銀(32手目)の新構想の分かれはいかがでしたか?

広瀬 (△4三銀は)新構想というより予定変更の作戦になった感じですね。手損と陣形の差が響いて、勝ちづらい将棋になってしまいました。

── そのあと自ら動いていきましたが?

広瀬 桂を活用されるとジリ貧になるので、動かされた感はあります。

── 仕掛けてからの形勢はどう感じていましたか?

広瀬 思ったよりも悪くて、気がついたら収拾がつかなくなりました。