2024年8月28日 (水)

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(終局直後)

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(藤井聡太王位。5連覇で永世王位の資格を得た)

【藤井聡太王位インタビュー】

--7七玉・8八銀の形で相手の攻めを受ける1日目はどう見ていましたか。
「△8六銀(36手目)と打たれたところはいくつか対応が考えられると思ったのですが、いろいろ比較が難しそうと思っていました。封じ手は▲5六歩(45手目)としましたが▲2四歩△同歩▲5六銀と激しく戦うべきだったかなと封じ手のあとに思いました」

--2日目に▲5五金(61手目)△同銀▲5六歩と銀を呼び込んだあたりはどう見ていましたか。
「複雑でよくわからないと思っていました」

--難解な終盤戦で△2八飛(80手目)に▲8三銀打と激戦に入りました。
「その手前に飛車を切る前後に誤算があって、自信の持てない展開になってしまったような気もしていましたが、▲7四銀から下駄を預けて、その間にどれくらい厳しい攻めがくるかという感じでした」

--一局を振り返ってください。
「▲7七玉が見慣れない形でどういう方針でやるか難しい局面が続いた将棋だったと思います」

--七番勝負を通して振り返っていただけますか。
「全体として内容的には押されていた将棋が多かったので、結果には幸運があったかなと思いますし、今後もっと力をつけていかなければならないと思ったシリーズでした」

--5連覇、永世王位の有資格者となりました。
「対局に臨む上では意識していませんでしたが、永世称号を得られたことをうれしく思っていますし、この王位戦5期を通して自分自身いろいろな経験をすることができたかなと思います」

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(多くの報道陣が詰めかけている)

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(敗戦の弁を述べる渡辺明九段)

【渡辺明九段インタビュー】

--1日目、△5四金(42手目)と攻勢を取りました。
「△5五角(40手目)▲6六歩△5四金は無理かなと思ったのですが、普通に組んでいるだけでは少しずつ苦しくなると思いました。勝機があるとしたら複雑な攻め合いになる展開だと思ったのでやってみましたが、無理はしていると感じました」

--2日目に藤井王位に△6六銀を呼び込むような受け(61手目▲5五金△同銀▲5六歩)がありましたが。
「直前に△8六歩(68手目)と突いちゃった手をとがめられたようには思いましたが、角を取られる展開は、差し出している角なので仕方ないと思いました」

--△2八飛(80手目)からの最終盤はどう見ていましたか。
「▲6四歩(75手目)と打たれてどうも足りない。そこまではちょっと難しいと思っていましたがそこでどうも足りないと思いました」

--一局を振り返ってください。
「序盤のわかれで少し苦しいと思います。あまりいいところがなかったです」

--七番勝負を振り返ってください。
「途中までは内容的にはまずまず戦えていたと思いましたが、第4局、第5局と全然いいところがない将棋だったのは残念です」

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伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負第5局は、97手で藤井王位が勝ちました。終局時刻は18時21分。消費時間は、▲藤井7時間36分、△渡辺7時間50分。この結果、七番勝負は藤井王位が4勝1敗で防衛に成功。棋戦5連覇を達成し、棋聖位に続いて2つ目の永世称号を獲得しました。

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船江七段は「先手はしのげていると思います。ただしのいだあとに、後手玉を仕留めないといけないのですが、どう仕留めるのかがよくわかりません。例えばここで△6八金と指されたあとに詰めろを続けるのが大変に見えます。ただ△6八金▲3一飛に△4一金と使わないといけないので、金銀3枚では攻めの継続が難しく、先手が勝ちそうに見えます」と話しています。

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(検討する福崎文吾九段と船江恒平七段)

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17時半頃の局面。既に両者残り1時間を切っています。後手の渡辺九段は残り29分です。

△5七銀は△5八銀不成からの寄せを見ています。直接受ける▲3九角は△5八銀不成▲2八角△6七金▲8八玉△6九銀不成▲同角と進めて、受けきれているかどうか。また控室では▲7三成銀△同銀▲8五角(▲5二角成以下の詰めろ)で先手が攻め切れないか検討しています。