動画配信のお知らせ
中日新聞・東京新聞のYouTubeチャンネルでは、白組▲羽生善治九段-△杉本和陽六段戦のライブ配信があります。
【LIVE配信】羽生善治九段 杉本和陽六段(10時放送開始)
https://www.youtube.com/watch?v=pbmZTVjKiEE
ABEMAプレミアムでは、紅組▲大橋貴洸七段-△佐々木勇気八段戦のライブ配信があります(視聴にはプレミアムへの登録が必要です)。
【情報LIVE】佐々木勇気八段 対 大橋貴洸七段(9時50分放送開始)
https://abema.app/S8Te
優勝、残留争いの状況
挑戦者決定リーグは、紅白それぞれ6人ずつに分かれており、各組の1位が挑戦者決定戦に進みます。また、リーグに残留できるのは各組2位まで。3位以下の計8人は来期予選からの出場となります。
優勝者、残留者はリーグ戦の成績で決定します。4勝1敗の1位が複数人出た場合は後日プレーオフ。3勝2敗が複数人出た場合は、リーグ上での直接対決の結果を優先し、それでも同じ場合は前期の王位戦の成績を優先します。
【紅組】
| 氏名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 勝数 | 負数 |
| 渡辺明九段 | ● 大橋 |
■ 佐々大 |
■ 佐々勇 |
■ 丸山 |
■ 八代 |
0 | 5 |
| 佐々木大地七段 | ○ 八代 |
□ 渡辺明 |
● 大橋 |
● 佐々勇 |
丸山 |
2 | 2 |
| 八代弥七段 | ● 佐々大 |
○ 佐々勇 |
● 丸山 |
○ 大橋 |
□ 渡辺明 |
3 | 2 |
| 大橋貴洸七段 | ○ 渡辺明 |
○ 丸山 |
○ 佐々大 |
● 八代 |
佐々勇 |
3 | 1 |
| 佐々木勇気八段 | ○ 丸山 |
● 八代 |
□ 渡辺明 |
○ 佐々大 |
大橋 |
3 | 1 |
| 丸山忠久九段 | ● 佐々勇 |
● 大橋 |
○ 八代 |
□ 渡辺明 |
佐々大 |
2 | 2 |
紅組は、佐々木勇気八段と大橋貴洸七段が3勝1敗で並んでおり、本日の▲大橋-△佐々木勇戦の勝者が優勝となります。2位については、本日不戦勝の八代弥七段と、佐々木勇-大橋戦の敗者、丸山-佐々木大戦の勝者の3人が3勝2敗で並ぶことになり、以下の4つのケースが考えられます。
・佐々木大七段、八代七段、大橋七段の3人が3勝2敗
・佐々木大七段、八代七段、佐々木勇八段の3人が3勝2敗
・八代七段、大橋七段、丸山九段の3人が3勝2敗
・八代七段、佐々木勇八段、丸山九段の3人が3勝2敗
これら4つのケースすべて3者の直接対決は1勝1敗となります(例:佐々木大七段、八代七段、大橋七段の3人が3勝2敗で並んだ場合、リーグの直接対決は、佐々木大○-●八代、八代○-●大橋、大橋○-●佐々木大)。
前期の王位戦の成績は、佐々木大七段がリーグ残留>八代七段が予選決勝で敗退>丸山九段、佐々木勇八段、大橋七段が予選初戦で敗退のため、まとめると「▲佐々木大-△丸山戦で、佐々木勝ちなら佐々木大七段が残留。丸山勝ちなら八代七段が残留」です(渡辺明九段、丸山九段はリーグ陥落が決まっています)。
【白組】
| 氏名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 勝数 | 負数 |
| 斎藤慎太郎八段 | ● 杉本和 |
○ 羽生 |
● 永瀬 |
○ 都成 |
古賀 |
2 | 2 |
| 羽生善治九段 | ○ 都成 |
● 斎藤慎 |
● 古賀 |
● 永瀬 |
杉本和 |
1 | 3 |
| 永瀬拓矢九段 | ○ 古賀 |
○ 杉本和 |
○ 斎藤慎 |
○ 羽生 |
都成 |
4 | 0 |
| 都成竜馬七段 | ● 羽生 |
● 古賀 |
● 杉本和 |
● 斎藤慎 |
永瀬 |
0 | 4 |
| 杉本和陽六段 | ○ 斎藤慎 |
● 永瀬 |
○ 都成 |
● 古賀 |
羽生 |
2 | 2 |
| 古賀悠聖六段 | ● 永瀬 |
○ 都成 |
○ 羽生 |
○ 杉本和 |
斎藤慎 |
3 | 1 |
白組は、永瀬拓矢九段が4連勝で単独首位。すでにリーグの残留が確定し、勝てば優勝が決まります。唯一追いつく可能性があるのは古賀悠聖六段で、古賀六段が敗れても永瀬九段が優勝です。永瀬九段が敗れ、古賀六段が勝った場合は、両者4勝1敗で後日プレーオフとなります。また、古賀六段は勝つと2位以上が確定し、ほかの4者はリーグ陥落となります。
古賀六段が敗れた場合は、(1)斎藤慎太郎八段と古賀六段の2人が3勝2敗、(2)斎藤慎八段、古賀六段、杉本和陽六段の3人が3勝2敗で並ぶ、2つのケースが考えられます。(1)は直接対決の結果、(2)は3者の直接対決が1勝1敗になるため、前期の王位戦でリーグ残留だった斎藤八段が上位となります。以上をまとめると「▲古賀-△斎藤慎戦の勝者がリーグ残留」です(羽生九段、都成七段、杉本和六段はリーグ陥落が決まっています)。
挑戦者決定リーグ最終一斉対局
藤井聡太王位への挑戦権をかけて争われている伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦挑戦者決定リーグは5月7日(水)、紅白それぞれの最終5回戦が一斉に行われます。対戦カードは以下の通り。王位戦中継サイトでは全5局を中継いたします(紅組▲渡辺明九段-△八代弥七段戦は、渡辺九段の休場により、八代七段の不戦勝が決まっています)。対局開始は10時、持ち時間は各4時間です。
【紅組】
▲大橋貴洸七段(3勝1敗)-△佐々木勇気八段(3勝1敗) 関西将棋会館
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/66/oui202505070401.html
▲佐々木大地七段(2勝2敗)-△丸山忠久九段(2勝2敗) 東京・将棋会館
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/66/oui202505070501.html
【白組】
▲都成竜馬七段(0勝4敗)-△永瀬拓矢九段(4勝0敗) 関西将棋会館
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/66/oui202505070201.html
▲古賀悠聖六段(3勝1敗)-△斎藤慎太郎八段(2勝2敗) 関西将棋会館
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/66/oui202505070101.html
▲羽生善治九段(1勝3敗)-△杉本和陽六段(2勝2敗) 東京・将棋会館
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/66/oui202505070301.html
インターネット中継は文、紋蛇、睡蓮、玉響、胡桃、夏芽が担当します。よろしくお願いいたします。
防衛一夜明け会見
対局翌日の29日朝、藤井聡太王位の防衛一夜明け会見が行われました。
――熱戦から一夜明けての心境は。
「今期の王位戦は苦しい将棋が多いシリーズだった。その中で結果を出すことができて、永世称号が得られたのはうれしく思う」
――これから追い求めるもの、理想の将棋は。
「経験の少ない展開でも、局面の急所を見抜いて考えていけるような力をつけていきたい。そのうえで新しい局面や面白い局面を切り拓いていけたら」
――今期七番勝負の盤外で印象に残ったことは。
「函館と唐津にはじめて訪れ、食事や街の雰囲気を楽しめた。シリーズを通して、前夜祭では地元の方々に温かい歓迎をいただいて、励みになった」
――昨日の勝ち方を振り返って。
「終盤の入口で誤算があったが、踏みとどまって軌道修正して勝ちに近づけた。ミスをできるだけ減らしていくのが理想だが、実際はミスや誤算が生じる。それをリカバリーできたのはよかった」
――王座戦と竜王戦は、主に関西での対局が続く。関西に対する思いは。
「奨励会に入った頃から、関西将棋会館に通っていた。馴染みある地域で、タイトル戦を戦う機会を多くいただいたのはありがたい。よりよい内容の将棋を指せるように、しっかり取り組んでいきたい」
――2つ目の永世称号を得て、羽生善治九段の存在は。
「永世称号の話が出るたびに、羽生九段の偉大さを改めて実感する。対局の内容や立ち居振る舞いを含めて、少しでも近づけていきたい」
――王座戦を迎えるにあたって、永瀬拓矢九段とどのように戦うか。
「永瀬九段には普段から練習将棋を指してもらっていて、強さを感じている。序盤で遅れを取らないようにするのが必要。チェスクロックの対局では、残り時間が少なくなったところミスが出る。時間配分も意識したい」
本局のブログ更新は以上です。伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負は藤井聡太王位の5連覇、永世王位の資格獲得で幕を閉じました。
第66期は既に開幕し、現在予選が行われております。そちらも新聞三社連合加盟各紙の観戦記などでお楽しみください。
(書き起こし=武蔵)
藤井聡太王位防衛記者会見
感想戦終了後に藤井聡太王位の防衛記者会見が行われました。
――渡辺九段との今シリーズを振り返って。
「全体として苦しい将棋が多かった。特に第1局と第2局は、押されている内容だった。そのあと第3局は際どい終盤を勝つことができて、流れをつかむことができたと感じている」
――永世王位を獲得。これまで戦われた5期の七番勝負を振り返って。
「はじめて王位戦に挑戦できたとき、2日制の対局は初めてだった。指してみると1日制の対局と感覚が違うと感じた。長い持ち時間の中でしっかり考えることができて、印象に多く残る対局も多い。王位戦の対局を通して、成長できた部分が多くある」
――羽生善治九段が持つ、永世二冠の最年少記録(24歳9ヶ月)の更新について。
「永世称号については、対局に臨むにあたってまったく意識していない。これまで獲得した5期の積み重ねで、永世王位を獲得できたのはうれしい」
――これからの将棋に向きあう姿勢について。
「今回の七番勝負でも、考えていてもなかなか判断がつかない局面が多く、中盤戦の形勢判断のあたりで課題が見つかった。そのあたりを意識して、長い目で見たとき、着実に実力が伸ばせたと思えるように取り組んでいきたい」
――今期のシリーズで印象に残ったのは。
「第3局の終盤戦は、最後際どい形になって、突き詰めるとこちらが悪い部分もあったようだが、最後でギリギリ勝ちをつかめたのが印象に残っている」
――第1、3局は逆転勝利だった。要因は。
「第1局は、最後のほうはかなり差がついて、勝ちになったのは幸運だった。第3局は駒が足りないながらも際どいと思っていた。判断の難しい局面を作っていくことができたように思う」
――22歳をどのように過ごすか。
「最近は公式戦の対局でも幅広い展開になることが多い。発見や課題ができていると感じているので、経験を生かして、実力を高めていけるように取り組みたい」
――将棋を始めた、子どもたちに伝えたいメッセージを。
「将棋はいろいろな可能性があって、自由なゲームだと思っている。将棋を始められた方も、自分で少しずつ考えて、可能性を探ってもらえたら」
――王位戦の防衛した自己評価について。
「第1局、第2局の内容がよくなかった。そのときは『もっといい将棋を指さないといけない』という気持ちを持っていた。そこから立て直して、防衛につなげられたのはよかった」
――次は、王座戦、竜王戦が控える。挑戦者の永瀬拓矢九段、佐々木勇気八段の印象は。
「これまでは王位戦のことを中心に考えていた。来週からは王座戦が始まり、ここから気持ちを切り替えて準備をしていきたい。永瀬九段も佐々木八段も序中盤の研究が深いイメージがある。まずはそこで遅れをとらないようにする必要がある。 佐々木八段とタイトル戦を戦うのは竜王戦が初めて。長考派のイメージがあり、互いの読みがぶつかり合うような将棋を指したい」
――いまの調子をどのように捉えているか。
「今回の王位戦でもミスが出たところがあった。経験が少ない局面だとミスが出やすいが、一定の手応えもあった。状態としては以前より上向いているところがあると思っている」
――ファンの皆さんに向けてメッセージを。
「この王位戦は苦しい部分も多いシリーズではあったが、結果を出せてうれしく思う。来週には王座戦が開幕する。気持ちを切り替えて、いい将棋が指せるように準備をしたい」
(書き起こし=武蔵)


















