2025年5月22日 (木)

千駄ヶ谷の将棋会館は昨年に移転作業が始まり、年明けから対局が始まりました。「ヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビル」の1階部分が新会館になります。対局場、道場、ショップだけでなく、カフェも新設されました。「棋の音カフェ」は対局時の出前でも使われていて、店頭では対局者と同じメニューを楽しめます。月替わりで棋士の顔写真がプリントされる「棋士カプチーノ」はインパクト抜群。今月は豊川孝弘七段です。いつもと違ってスペシャルバージョンが用意されていました。

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2025052275永瀬九段が指した▲7六香(75手目)で前例を離れました。次に▲7四歩の突き出しを見せて△8四桂を催促している意味があります。実戦は△8四桂▲7四歩△7六桂▲同銀△7四銀と進行。消費時間は佐々木八段が1時間ほど多く使っていて、永瀬九段の研究通りに進んでいることがうかがえます。佐々木八段は初見で永瀬九段の事前研究に対抗しなければならないとすると、さらに消費時間の差が広がると予想されます。形勢は別にして、後手に苦労の多い展開になりそうです。

将棋会館の近くにある鳩森八幡神社は、新年に将棋堂祈願祭が執り行われるほか、夏には盆踊り大会で浴衣姿の棋士や女流棋士が指導対局を行うなど、将棋を通じた交流のある神社です。境内に奉納された絵馬には棋力向上を願うものもありました。

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12時、佐々木八段が41分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲永瀬九段8分、△佐々木八段59分。昼食の注文は永瀬九段がキーマカレー(rico curry)の大盛り・温泉卵2個追加・パクチー抜き、佐々木八段がヒレカツ定食ライト(ふじもと)。両者ともゼリー飲料の買い出しを頼んでいます。対局は12時40分に再開されます。

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戦型は角換わり腰掛け銀になりました。決まった形に進みやすいため、事前研究がものをいう戦型です。対局開始から45分ほどで▲4五桂(43手目)と跳ねて戦いの火蓋が切られました。角換わり腰掛け銀の定跡形でテーマ図の一つです。最近のタイトル戦では、2024年9月の第72期王座戦五番勝負第2局で現れました。先手は藤井聡太王座、後手は永瀬九段で、結果は先手勝ち。

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本局もこの王座戦第2局の進行を踏襲しています。結果を踏まえると後手が変化するのが自然ですが、相手の研究を警戒して勝った側が手を変えることもしばしばあります。どちらが研究手を出すか注目です。