2019年9月 9日 (月)

35時刻は16時30分を回りました。1日目の午後はスローペースで進行しています。ただし、図の▲7七金は「頑固な手で勝負手とも言える」と先崎九段。その意味は△3五歩と突かれたときに▲7六歩と飛車を追う手を用意した意味。以下△6五飛も▲6六歩、△8五飛も▲8六歩で飛車を五段目から追い払えます。ただし、金を三段目に上がる形はバランスが悪いので、今後の指し回しに気を使うことになります。後手としても、この手をとがめる手段を考えたいところ。豊島王位は▲7七金を見て1時間以上時間を使っています。

Img_6750 力強く金を上がった木村九段。

Img_6762 豊島王位は長考中。勝負どころと見たのだろう。

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Img_6714 モダンなロビーは居心地がよく、関係者もここで休憩することが多い。

Img_6715 将棋関連の展示。

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大盤解説会場の入り口に掲示されていた大山康晴十五世名人の揮毫「自彊不息」。自彊は、自らつとめる、不息は休まずの意。署名を見ると「名人」と書かれているので、名人在位時に書いたものと思われる。前日の夕食会の際にこの書を見た森下卓九段は「いや、これは私も見たことがなかったです。大変貴重なものですね」と驚いていた。

15時を回り、対局者におやつが運ばれました。注文は木村九段が「チョコレートケーキ」と「アイスコーヒー」、豊島王位が「練り切り」と「抹茶」です。

Img_6778 チョコレートケーキとアイスコーヒー。

Img_6616 練り切りと抹茶。

例によって、撮影用のケーキは佐々木勇七段に食べてもらいました。

Img_6788 「私、食べてばっかりですね。大丈夫かな?」(佐々木勇七段)
「大丈夫だよ。若いんだから」(先崎九段)

明日の大盤解説会のプレゼント用に先崎九段と佐々木勇七段が揮毫しました。

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佐々木勇七段はこちらの5枚。

続いて先崎九段は何を揮毫するか考えて一計を案じた模様。

Img_6726_2 最初に書いたのがこちらの2種。
揮毫するのに自然な言葉ですが、実はある共通項があります。そして、最後の1枚も同じ共通項を持つ言葉ですが、何が書かれているか予想してみてください。正解は一番最後に載せておきます。

続いて、前日に書かれた両対局者の揮毫です。

Img_6771 豊島王位はこの3種を2枚ずつ。1枚は陣屋さんに寄贈されます。

Img_6768 木村九段はこの6枚。木村九段らしい遊び心あふれる1枚がありますね。





さて、先崎九段の揮毫の最後の1枚はこちら。共通項が何かは言うまでもないでしょう。

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Img_6747 木村九段は再開時刻の10分ほど前に入室。

Img_6748 凛とした姿勢から気迫が迸っているように見えた。

Img_6751 豊島王位は再開の2分ほど前に戻って来た。

Img_6756 両者が向かい合うと一瞬で対局室の空気が張り詰めた。

Img_6760_2 再開が告げられても豊島王位は考え続けていた。

豊島王位は再開から12分、休憩前と合わせて48分の考慮で△7四歩と突きました。