2022年5月31日 (火)

終局直後
(終局直後)

豊島将之九段

■勝った豊島将之九段の談話

――本局は中盤の拮抗した戦いが長く続いた。振り返って

豊島 指していても形勢判断が分からなかったですね。攻めを呼び込みすぎたような気がしていました。自玉がかなり危ない形になってしまい、上部に逃げ込んで意外と難しかったのかもしれませんが、指しているときは自信がありませんでした。

――勝ちが見えたのは?

豊島 後手玉の上部を手厚くされて、詰むか詰まないかになってしまいがちでした。読みきれてはいなかったのですが、▲3八桂(155手目)△3六馬▲2七銀と馬を追って、いけそうになったかと思いました。

――今期の王位リーグを振り返って

豊島 リーグ戦も結構苦しい将棋が多かった印象で、勝った中にも内容的には負けていた将棋もあります。負けた将棋はかなりひどい内容だったので、内容以上に成績がよくなったという感じでした。

――印象に残った対局は?

豊島 際どい将棋が多かったので、特にこの一局というのはありません。

――七番勝負の意気込みを

豊島 しっかり準備をしていい内容の将棋を指せるようにしたいです。前回は1勝しかできませんでした。あと1ヵ月弱あるので、もう少しいい戦いができるようにしっかりと準備したいと思います。

池永天志五段

■敗れた池永天志五段の談話

――本局を振り返って

池永 出だしは少し自信のない戦いだったのですが、ずっと難しい将棋で形勢がよく分からなかったです。終盤に入ったあたりの折衝で間違えて、終盤戦はずっと苦しいのかなと思ってやっていました。

――見ていてハラハラドキドキの熱戦だった

池永 注目される舞台での対局だったので、熱戦になったのはよかったと思います。

――今期を振り返って

池永 負けの将棋を拾ったこともあったのですが、成績に関しては自分にしては上出来だったかと思います。

(書き起こし:飛龍/撮影:夏芽)

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豊島九段が171手で挑戦者決定戦を制しました。終局時刻は20時30分。消費時間は▲豊島3時間59分、△池永3時間59分。勝った豊島九段は2期連続で藤井聡太王位への挑戦を決め、七番勝負は6月28日(火)から29日(水)にかけて、愛知県犬山市の「ホテルインディゴ犬山有楽苑」で開幕します。

▲6三同角成

その後も一進一退の攻防が続いていましたが、図の▲6三同角成で豊島九段が勝ちに近づいているようです。(1)△6三同玉は▲6四歩、(2)△6三同金には▲7二飛成で厳しい王手が続きます。

豊島九段

池永五段

▲5四銀打

局面は終盤戦。豊島九段の玉が五段目まで上がっており、池永五段の玉との距離が近くなってきました。図の▲5四銀打は角の王手を防ぎながら、後手玉の寄せも視野に入っています。

▲5四銀打の局面で残り時間は▲豊島九段10分、△池永五段7分です。

関西将棋会館
(すでに外は暗くなっており、2階の道場は営業が終わっている)

△4四銀

時刻は19時を回りました。図の△4四銀は先手玉の上部を押さえながら、5三の地点の受けにも利かせた攻防手です。手番が回った豊島九段は、攻めるか受けるか方針が問われる場面。果たして、どちらがリードを奪っているのでしょうか。

豊島九段

△7七成銀

時刻は18時30分を回りました。池永五段の厳しい王手が続いていますが、先手陣の右辺が広いので、まだ明快に勝ちと言える局面ではなさそうです。

△7七成銀の局面で残り時間は▲豊島九段31分、△池永五段30分です。

モニター
(モニターに映る天井カメラの映像。池永五段が前傾姿勢で考えている)