2023年7月 7日 (金)

両者の対戦成績は藤井王位4勝、佐々木七段3勝。王位戦で当たるのは、この七番勝負が初めてです。ふたりは現在は第94期ヒューリック杯棋聖戦でも五番勝負を戦っており、2つの棋戦を並行するダブルタイトル戦。どちらもフルセットだと十二番勝負になります。過去の戦型はすべて相居飛車。7局中6局で先手番が勝っています。

対局日 棋戦  藤井  佐々木 戦型
2017.9.7 第48期新人王戦 先○ 相掛かり
2017.10.9 第3期叡王戦段位別予選 先● 相掛かり
2019.6.3 第67期王座戦挑戦者決定トーナメント 先○ 相掛かり
2019.9.3 第29期銀河戦決勝トーナメント 先○ 相掛かり
2023.6.5 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局 先○ 角換わり
2023.6.23 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局 先○ 相掛かり
2023.7.3 第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局 先○ 角換わり
    4勝 3勝  

開幕事前特集

王位戦中継サイトの「特集」ページには、深浦康市九段と広瀬章人八段による展望予想が掲載されています。そちらも是非ご覧ください。

【伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦七番勝負開幕事前特集 - 王位戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/feature.html

△5二金

14時21分、佐々木七段は昼食休憩を挟むで△5二金と上がりました。この金上りは▲3六歩に△4四歩と突く狙いと言われており、以下(1)▲3五歩に△4三金右と上がれば銀冠の形に組むことができます。

また、△4四歩に(2)▲同角なら△8六歩▲同歩△同飛▲8八銀△8四飛▲6六角△5四飛(変化図)が控室で示されている順。後手の飛車が横に使え、先手玉を上から狙える形になります。

△5四飛

勝又七段
(継ぎ盤を動かす勝又清和七段。中日新聞Webの記事を担当する)

高見七段
(対面に座るのは弟弟子の高見泰地七段。第1局の副立会人を務める)

1日目の昼食は、藤井王位が「飛騨牛のオムハッシュドビーフと豊田市産新玉葱のパリソワールスタイル」と「アイスティー」。佐々木七段が「日間賀島産の蛸飯と蕎麦寿司」と「緑茶」です。 ※写真は撮影用です。

藤井王位の昼食
(藤井王位の昼食)

飛騨牛のオムハッシュドビーフ
(飛騨牛のオムハッシュドビーフ)

佐々木七段の昼食
(佐々木七段の昼食)

蕎麦寿司
(蕎麦寿司)

蛸飯
(蛸飯)

記念品贈呈
(地元の子どもたちによる花束と記念品の贈呈)

記念撮影
(記念品は小原和紙のうちわ。対局者の誕生花が描かれている)

藤井王位

藤井聡太王位のあいさつ
「私自身、豊田市にはこれまで将棋大会で何度も来たことがありまして、紅葉の名所と知られる香嵐渓の辺りも子どものころ遊びに行ったことがあり、そういった馴染み深いところで対局ができることをすごくうれしく思っています。明日からの対局では、地元・豊田市のおやつやお食事など、いろいろと用意してくださっているということで、そちらも楽しみにしています。王位戦はここ2年、第1局を落としてしまっているので、初日から集中力を高めて、しっかり考えて、よい内容の将棋できるように精一杯頑張りたいと思っています」

佐々木七段

佐々木大地七段のあいさつ
「豊田市は『クルマのまち』ということで、検分前にはトヨタ自動車さまのほうに伺ってシーウォークを試乗したりと楽しい経験をさせていただきました。5月の旅先でトヨタ車の運転をして、非常に車のメリットは大きいなと思います。ちょうどメガネをかけ始めて勝率が上がったのですが、そのきっかけが免許を取る際に視力が足りなくて『メガネを作って、公式戦でも使ったらどうですか?』と観戦記者の人に言われて、かけ始めたのが王位リーグの初戦でした。そういったことで車には感謝しかなく、今回挑戦者になれて第1局がクルマのまち豊田、というのは何かの縁なのかなと思っております。明日からの対局は2日制、持ち時間が8時間という自分にとって未知の世界です。豊富な持ち時間を生かして満足いく将棋を指したいと思っています。封じ手をしたあと、しっかり寝られるのかな?といった不安もありますが、そういったところは図太いので大丈夫かと。七番勝負でいろんな経験ができると思うので、楽しく戦い抜きたいと思っています」

展望予想
(対局者退場後は、関係者による展望予想)

石田和雄九段

立会人・石田和雄九段
「お互い先手の勝率が高いので、振り駒が非常に重要になってくる」

高見泰地七段

副立会人・高見泰地七段
「佐々木七段は2日制の対局が初めてですが、持ち時間が長いほうが強いと思っている。それは地力があって集中力や体力が充実している証拠」

室田伊緒女流二段

大盤解説聞き手・室田伊緒女流二段
「藤井王位は第1局を2年続けて負けていると話していましたが、そういったことを自分から言葉にするのはすごいなと思う」