退路封鎖 藤井王位は妖しげな歩を放ちました。竜の利きを止めて、挟撃形で後手玉を追い詰めます。検討では△3六銀▲同金△同金▲2三角△3二歩▲3三歩と進め、そこで中村修九段が「待っていました」と△7九角(下図)と打ち込みました。△7九角が退路封鎖の決め手。先手は飛車と金のどちらで取っても、△4七金打▲6八玉△3八竜▲6九玉△5八竜までの詰みとなります。局面は終盤戦。どちらの玉にも危険が迫っています。(▲2四歩の局面で、藤井王位の残り時間は27分)
藤井王位、残り時間が1時間を切る 16時、藤井王位は残り時間が1時間を切るまで考え、▲3七同桂とと金を払いました。佐々木七段はノータイムで△4七角成と踏み込み、勝負を迫ります。そこで藤井王位は少考で▲同金と応じました。飛車を成らせても問題ないという指し回しです。中村修九段はモニターを見ながら「普通じゃあないんだね」とつぶやきました。(検討を続ける中村修九段)(強い雨が降り始めた。カエルにはちょうどいいか)
決まるんだろうか 上図は佐々木七段が△3七歩成と捨てて、角の利きを通した局面です。▲同桂△4七角成▲同金△2七飛成となれば竜はできますが、相手に角を渡してカウンターを食う恐れもあります。検討中の中村修九段は「決まるんだろうか。自信ないけどなあ」とコメントを残しています。 (15時30分頃、雲が分厚くなりはじめた)