2024年7月 6日 (土)

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両者の熟考合戦を越えて、少しずつ着手のペースが早くなってきました。渡辺明九段が下段飛車に構えたところで、控室の高見七段から「これなら後手を持ってみたい」との声が。

Img_4726(高見七段は持参のスマートフォンの継ぎ盤機能を使い、記者に分かりやすく解説してくださった。後手が5二金型にしたことがポイントだという)

「28手目△5二金が5三地点を厚くして、▲4五歩以下の攻めを防いでいました。そして31手目▲6六歩と指させて、先手に仕掛けを諦めさせた。後に△6三銀~△6二玉と組めれば8一飛が後手陣によく利いて、後手としてはまずまずの展開です。先手がよくないということではありませんが、後手番が苦労をすることの多い現代将棋の中で、僕ならこの局面で後手を持ってみたくなります」

Img_4733(解説後、藤井猛九段と封じ手封筒の準備を始めた)

Img_3437(市街の様子)

対局地である愛知県名古屋市は政令指定都市であり、同県の県庁所在地。16区で構成されます。人口はおよそ233万人を有し、市としては全国3位。第二次産業では中京圏工業の中核にあたる位置づけで、また第三次産業として中心部には繁華街や地下街が広がります。
名物グルメは数多く、味噌かつ、手羽先、あんかけスパゲッティ、味噌煮込みうどん、カレーうどん、台湾ラーメン、きしめん、ひつまぶし、天むすなど。これらは通称「名古屋めし」と呼ばれています。中京圏が発祥、またはそこから発展した料理ばかりで、味が濃厚であることが最大の特徴です。喫茶店のモーニングに力を入れていることでも知られています。
名古屋市で王位戦七番勝負が開催されるのは3年ぶり、第62期第1局以来となります。

Img_3425(名古屋駅外観)

Img_3467(オアシス21は、空中に浮かぶガラスの大屋根「水の宇宙船」がシンボルの立体型公園)

Img_3471(5日、こちらで両対局者が記念撮影を行った)

Img_3506(河村市長と「名古屋おもてなし武将隊」もその輪に加わった)

15時、両対局者におやつが用意されました。注文は、藤井聡王位が「こぐまくんケーキ」と「アイスティー(ストレート)」、渡辺明九段が「こぐまくんケーキ」と「オレンジジュース」。

Img_4702(両者が選んだ「こぐまくんケーキ」)

Img_4696b(藤井聡王位の注文)

Img_4689(渡辺明九段の注文)

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図の1手前に昼食休憩を挟んでの長考で▲4八飛と回り、藤井聡王位が右四間飛車を採用しました。対する△7三桂は反撃含みの桂跳ねです。14時30分、序盤の要所を迎えているのかここで再度、藤井聡王位が25分以上の熟考に沈んでいます。

Img_4499(朝の藤井聡王位)

Img_4685(ジリジリとした序盤戦が続く中、控室では杉本昌隆八段たちがイヤホンをつけてABEMA解説陣と通話していた。対局や控室の様子について触れていた)