第61期王位戦七番勝負第3局 Feed

2020年8月 3日 (月)

検分後に記者会見が行われました。
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■木村一基王位へのインタビュー

── 前局から3週間ほどを空けて第3局の開催になりました。どのような準備をされましたか?

木村 第2局は大逆転負けをし、痛いところではありましたが、よい面も少しですが出ましたので、その点は救いと言いますか、前向きな考え方ができるようにはなりました。第3局は改めて後手番で、作戦もガラッと変わってきますので、そういったことも切り替えて臨むようにしました。

── 先後1局ずつ指し終えて、藤井棋聖の印象は?

木村 第2局でも同じようにお答えしましたが、よく考えるなあ、しっかり考えるなあと感じました。そういう点では、ミスの少ない棋士だと感じました。

── 藤井棋聖が初タイトルを獲得されましたが、木村王位はどのように見ていましたか?

木村 (史上最年少タイトル獲得の)記録を作ったことは大変な偉業だと思います。ただ、いつかは取るだろうと同業のたくさんの棋士が見ていて、私もそのひとりでしたし、特にそれによって変わるということはありません。第1局、第2局と同じように全力でぶつかっていくだけだと考えております。

── 神戸、有馬温泉の対局について。

木村 有馬温泉は、ここにしかない泉質ですので楽しみにしておりました。神戸新聞社さまには、いつも快適な対局場を用意していただき、こういうコロナの影響があっても予定どおり開催できたことをありがたく思っております。できればよい内容の将棋を指して、感謝をお返ししたいと思っております。

── 改めて第3局への意気込みをお願いします。

木村 番勝負に何度か出させていただいて、ちょっとした積み重ねがとても大事だと感じました。スコアとしては苦しいですが、いっぺんに2局、3局と勝てるわけではありませんので、1局1局、特に明日、明後日を大事に指したいと思います。

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Img_5233■藤井聡太棋聖へのインタビュー

── 前局から3週間ほど空けて第3局の開催になりました。

藤井 第2局からしばらく経ちましたので、その間に第3局に向けての準備もできましたし、よい状態で臨めるのではないかなと思っています。

── 先後1局ずつ指し終えて、木村王位への印象は?

藤井 ここまでの2局で、こちらが気づかないような力強い好手を指される場面が多かったので、第3局以降も、そういった感覚、指し手を勉強して、よりよい内容にしていければと思います。

── 棋聖獲得から半月ほどが経ちました。

藤井 棋聖という立場になりましたが、自分としては、これまでと変わらず対局にも臨めているかなと思います。

── 今回は温泉地の旅館での対局になります。雰囲気や印象は?

藤井 今回は有馬温泉での対局で、自分としては温泉が好きなので楽しみにしていました。先ほど検分のほうで対局室を見させていただきましたが、非常に落ち着いた雰囲気で、明日に向けて気が引き締まる思いでした。

── 兵庫県や神戸にまつわる思い出、エピソードはありますか?

藤井 神戸は谷川(浩司九段)先生の出身地として有名で、自分も神戸のイベントで谷川先生とご一緒させていただいたことが思い出深いです。

── 改めて意気込みを聞かせてください。

藤井 王位戦は2日制なので、明日、明後日と集中して、よい将棋が指せるように頑張りたいと思います。

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書き起こし=夏芽記者
撮影=武蔵

以上で本日のブログ更新を終了します。
対局は明日9時から開始です。お楽しみに!

検分は予定を少し早め、15時50分頃から始まりました。検分は特に問題なく、10分ほどで終了しました。そのあと、両対局者は記者会見のため、別会場に向かいました。
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Img_5072(木村一基王位)

Img_5097(藤井聡太棋聖)

Img_5096(照明の具合をチェック)

Img_5114(盤や駒には問題がなかった)

Img_5141(検分終了後、両対局者の記念撮影が行われた)

木村一基王位に藤井聡太棋聖が挑戦する第61期王位戦は、藤井棋聖が2連勝で第3局を迎えました。木村王位が勝って1勝を返すのか、藤井棋聖が3連勝でタイトル奪取に近づくのか。注目の第3局(神戸新聞社主催)は、8月4日(火)、5日(水)に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われます。
対局は9時開始。昼食休憩は12時30分から13時30分まで。1日目の18時を過ぎた時点で、手番側が次の一手を封じ、翌日の9時から指し継がれます。先手は藤井棋聖。持ち時間は各8時間です。
立会人は淡路仁茂九段、副立会人は都成竜馬六段、記録係は井田明宏三段(小林健二九段門下)がそれぞれ務めます。観戦記の執筆は諏訪景子さんです。

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棋譜中継ページ
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インターネット中継は棋譜・コメント入力を夏芽記者が、ブログを武蔵が担当します。どうぞ、よろしくお願いいたします。