第61期王位戦七番勝負第1局 
2020年7月 1日 (水)
戦型は角換わり
1日目午前のおやつ
藤井聡七段のタイトル戦
一方の藤井聡七段は、プロ棋士デビューをはじめとする、さまざまな最年少記録を塗り替えてきました。また、デビュー戦から積み上げた29連勝は30年ぶりの最多連勝記録更新でした。この七番勝負と並行して行われている第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負で史上最年少のタイトル戦登場、タイトル戦白星の記録を更新しており、最年少タイトル獲得の期待がかかっています。今回の王位戦で、初めて東京・将棋会館以外でのタイトル戦に臨みます。
木村王位のタイトル戦
木村王位は本シリーズでタイトル戦登場8回。その歩みを下の表にまとめました。初めてのタイトル戦登場は32歳、七段のときでした。2009年に9戦目にしてタイトル戦初勝利を挙げると、何度も相手をカド番に追い込みます。タイトル獲得を目前にしながらもなかなか果たせませんでしたが、前期七番勝負第7局は自身9回目の「勝てばタイトル獲得」の将棋をものにしました。46歳3ヵ月、史上最年長の初タイトル獲得までの歩みは、まさに百折不撓。揮毫にも使われますが、何回失敗しても志を曲げないことを意味します。登場した王位戦七番勝負はすべて第7局まで戦っている点も特筆されます。