10時を回り、対局者におやつが運ばれました。注文は木村九段が「練り切り」と「コーヒー」、豊島王位が「季節のフルーツ」です。

練り切りとコーヒー。

季節のフルーツ。カキの容器にはカキとメロン、ブドウ。小皿はモモです。

撮影用のお菓子は、またまた佐々木勇七段に食べてもらいました。

「普段、和菓子ってなかなか食べる機会がないので」と佐々木勇七段。

ピースバージョンも撮影。

封じ手の△７六歩から先手は▲８六金と飛車に当てながら金をかわしました。そこで後手は飛車を逃げずに△７七角！　豊島王位のまさかの強襲に控室はどよめきました。この筋はプロの第一感では無理筋。しかし豊島王位は前日の２時間半を超える大長考で成算ありと見て踏み込んだものと思われます。△７六角からは▲同桂△同歩成▲５九玉△６五飛（下図）まで進んでいます。

９時45分頃の局面。△６五飛までの消費時間は▲木村３時間36分、△豊島４時間43分（持ち時間は各８時間）。

防衛の懸かる大一番で強襲を見せた豊島王位。

記録係の木村友亮二段が棋譜を読み上げ、１日目の指し手が再現された。

初手▲２六歩を再現する木村九段。

豊島王位は淡々と再現した。

指し手が再現され、先崎九段が封じ手を開封。

封じ手の△７六歩が読み上げられると、豊島王位がすぐに盤上に着手した。

定刻の９時に対局が再開された。

再開直後の木村九段。封じ手は予想していたのかどうか。

封じ手の△７六歩は前日の先崎九段の予想に挙げられていましたが、本命ではありませんでした。「▲７七金を全否定する手だからね」と先崎九段。２日目は意外な封じ手で波乱の幕開けとなっています。

開封された封じ手。

８時43分、木村九段が先に入室。

豊島王位は51分に入室した。

豊島王位の封じ手は△７六歩でした。候補には挙がっていましたが、本命とは見られていなかった手です。

おはようございます。
対局は２日目を迎えました。陣屋で迎えた朝は快晴。８時の気温は29度、最高気温は36度の予報です。午後は雲が出始めて、ところにより雷の恐れもあるようです。

【対局２日目のスケジュール】
8:50頃～　１日目の指し手を再現
9:00　封じ手開封～対局再開
10:00　午前のおやつ
12:30　昼食休憩
13:30　対局再開
14:00　現地大盤解説会開始
15:00　午後のおやつ
～以降終局まで～

陣屋の朝。すでに気温が30度近いが深い緑のおかげで涼しさを感じる。