執念 ついに先手玉も入玉を果たし、相入玉の状態となりました。豊島王位は持将棋には3点ほど点数が足りなさそうで、回収も難しいと見られていますが、早指しで指し返す姿勢を見せており、控室では「執念やね」という声が聞かれました。
詰めろが掛かる 図は▲4五馬と歩を取った局面。「この手が次に▲1八馬△同成銀▲同馬△同玉▲2七銀以下の詰めろになっています」と久保九段。1九に入って逆穴熊のような形になっている後手玉に、なんと詰めろが掛かりました。木村九段が勝ちに近づいたようです。
寄せにいっているのでは 控室では「これは寄せにいっているのでは」と話されはじめています。後手は4五歩を助けるために△4六歩と突きたいところですが、それには▲3八銀が生じます。2枚の馬の利きが通ってくると、先手玉は危ないようです。
200手を超える 図の局面で200手に到達。木村九段は今期の挑戦者決定リーグとそのプレーオフの2局で、菅井竜也七段と200手超えの将棋(挑戦者決定リーグは317手)を指しています。一方、豊島王位の200手超えは5年前の9月以来。238手という自身最長手数になった将棋の対戦相手は、ほかでもない木村九段でした(第73期順位戦B級1組、木村勝ち)。