先手2歩得、後手歩切れ 先手は図の少し前に2五の歩を奪い、2歩得になりました。横歩取りの初期設定である1歩得(横歩を取った得)から前進しています。対して後手は歩切れです。澤田六段は「普通は先手を持ちたい人が多いと思います」といいます。図でぱっと指すなら(1)▲6八銀です。7筋の壁を消しつつ、玉頭を厚くする自然な手です。勝ちにいくなら(2)▲8三桂が考えられます。持ち駒の桂を使って香を取りにいくのは、あまり筋のいい手ではありませんが、後手が歩切れで香の価値が高いため、先手としては追求したくなる変化です。「▲8三桂△6四角▲2八歩で後手に何もなければ、▲8三桂を指すかもしれません」と澤田六段。 (澤田六段、検討中)
1日目 午後のおやつ 15時になり、両対局者に午後のおやつが出されました。 (豊島王位が注文した季節のフルーツ盛りとふじすりおろしリンゴジュース) (木村九段はプリンキャラメルアイスのせとオレンジジュースを注文)
1日目午後の進行 再開後の豊島王位は▲3三角成(1図)と角交換。▲4八金を保留して攻める姿勢を見せました。 以下△同桂▲7七桂△5五飛▲6六角△5四飛▲2五桂(2図)と進行。豊島王位が飛車角桂を駆使して襲い掛かります。豊島王位の攻め、木村九段の受けという構図の戦いになりそうです。