第60期王位戦七番勝負第1局 Feed

2019年7月 3日 (水)

01034図の局面で昼食休憩に入りました。消費時間は▲豊島42分 △木村2時間25分。休憩時間は12時30分から13時30分。豊島王位の昼食は、か茂免名物御膳、アイスレモンティーの氷なし。木村九段は、冷やし麺御膳(更科そば)、茶摘み。


Dsc_2268 (かなりのボリューム)

か茂免名物御膳
 うざく(三河一色産うなぎのかば焼きときゅうりの酢漬け)
 牛肉の福壺蒸しトマトスープ仕立て
 車海老志ん女揚げ
 浅利赤だし
 いちじくワイン煮とワインゼリー

Dsc_2301(「茶摘み」は冷たい緑茶)

冷やし麺御膳
 うざく
 天ぷら盛り合わせ
 更級そば
 いちじくワイン煮とワインゼリー

Dsc_2270 (どちらも名古屋名物のうなぎがつく)

Img_3172(ワインゼリー)

01018

1図の△4一玉は青野流を牽制した手。それでも▲3六歩から▲3七桂を狙う手はあったかもしれませんが、本譜は昔からある形になりました。


010242図から▲3六歩△5一金▲3八銀△2五歩と進みます。最後の△2五歩は指したい手で、あと回しにすると▲3九桂から▲2九飛と引かれてしまいます。


010333図は現局面。先手は▲2八飛から▲2九飛としているので、通常形と比べると1手損です。▲4八金、▲4六歩、▲4七銀と組みあげていけば好形ですが、後手に許してもらえないかもしれません。杉本八段は3図から△8六歩▲同歩△同飛▲4八金を一例として挙げ、「後手まずまずではないか」と話しています。じっくり指して押さえ込んでいきたい先手、その前に動いていきたい後手、という構図でしょうか。


Dsc_1962 (朝の木村九段。△8六歩を選ぶだろうか)

か茂免は1928年(昭和3年)に河豚・鳥の水炊き専門店として出発しました。その後、移転や戦災を経て、いまに至ります。敷地は約1000坪。数寄屋造りの建物がいくつもの渡り廊下でつながっています。懐石料理、ふぐ料理、すっぽん料理などが楽しめる、名古屋の味処です。

【白壁・か茂免について】
http://www.ka-mo-me.com/ryotei/about_us_history.html

Dsc_2211(玄関)

Dsc_2213

Dsc_2219(入ってすぐの洋館は荘厳な雰囲気)

Dsc_2196(渡り廊下で各部屋を移動する)

Dsc_2228(季節の花が飾ってあった)

佐藤康九段と杉本八段が控室で揮毫をしていました。佐藤康九段はしばらく検討してから帰京の途につきました。

Dsc_2094(控室からも見事な庭がよく見える)

Dsc_2112(佐藤康九段は王位戦に5回挑戦。しかし、奪取はならなかった)

Dsc_2115

Dsc_2131(杉本八段は、八大タイトル戦では今回が初めての正立会人)