第60期王位戦七番勝負第1局
2019年7月 3日 (水)
1日目昼食休憩
1日目午前の進行
1図の△4一玉は青野流を牽制した手。それでも▲3六歩から▲3七桂を狙う手はあったかもしれませんが、本譜は昔からある形になりました。
2図から▲3六歩△5一金▲3八銀△2五歩と進みます。最後の△2五歩は指したい手で、あと回しにすると▲3九桂から▲2九飛と引かれてしまいます。
3図は現局面。先手は▲2八飛から▲2九飛としているので、通常形と比べると1手損です。▲4八金、▲4六歩、▲4七銀と組みあげていけば好形ですが、後手に許してもらえないかもしれません。杉本八段は3図から△8六歩▲同歩△同飛▲4八金を一例として挙げ、「後手まずまずではないか」と話しています。じっくり指して押さえ込んでいきたい先手、その前に動いていきたい後手、という構図でしょうか。
か茂免2
か茂免1
か茂免は1928年(昭和3年)に河豚・鳥の水炊き専門店として出発しました。その後、移転や戦災を経て、いまに至ります。敷地は約1000坪。数寄屋造りの建物がいくつもの渡り廊下でつながっています。懐石料理、ふぐ料理、すっぽん料理などが楽しめる、名古屋の味処です。
【白壁・か茂免について】
http://www.ka-mo-me.com/ryotei/about_us_history.html