第59期王位戦七番勝負第7局 Feed

2018年9月26日 (水)

16時30分。動くのが難しいと見られていた菅井王位が動きます。62 手持ちの角を△8四角と手放しました。控室では挙げられておらず、先に角を手放すので勇気のいる一着ですが、わずか7分の考慮で決断。対して控室では▲6六歩や▲6八金が示されています。銀取りを受ける手段はいろいろと考えられますが、豊島棋聖はどう対応するでしょうか。

Photo_39(菅井王位は先に角を手放した)

都市センターホテルから徒歩10分圏内にはさまざまな史跡があります。

Photo_36(江戸城外角門のひとつである「赤坂御門」の石垣の一部。侵入してきた敵をいち早く発見するための施設であることから「見附」とも呼ばれる)

Photo_37(紀伊和歌山藩 徳川家屋敷跡。かつて紀伊、尾張徳川家、井伊家の家屋敷があり、そこから1文字を合わせて紀尾井町の名がついた)

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(1889年に架けられた弁慶橋。現在の端は1985年に開架した。名称は端を建造した「弁慶小左衛門」に由来する。明治、大正時代では弁慶濠の桜とともに、東京の名所だった)

午後、船江恒平六段が控室に来訪しました。図の局面で阿久津八段と継ぎ盤を囲み、検討中です。

60 Photo_33 (振り飛車側を持つのは阿久津八段。布陣を整えるのに苦戦気味の様子)
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(居飛車側の船江六段は「とりあえずこう指したいなあ」と▲7八金右を示す。穴熊の金銀をまとめる一着だ)

Photo_35(継ぎ盤を囲む両者)

 

本局が行われている都市センターホテルは地下鉄「永田町駅」から徒歩4分、327の客室と25の宴会場・会議室、レストラン3店舗の充実した設備と利便性を併せ持つ多機能ホテル。客室は14階~22階で、部屋によっては新宿副都心や国会議事堂、スカイツリーなど煌めく東京の夜景が望めます。付近の観光名所へのアクセスにも便利です。本局の約2か月前、羽生善治棋聖-豊島八段(肩書は対局当時)の第89期ヒューリック杯棋聖戦第5局もここで行われており、豊島新棋聖誕生となった対局場でもあります。

Photo_29(都市センターホテル外観。雨は上がったが、依然雲に覆われており外は暗い)

Photo_31(都市センターホテルからエレベーターを乗り継いでいける防災専門図書館。どなたでも利用が可能)

Photo_32 (1階には都市東京事務所のPRコーナーも。各都市のパンフレットがある)

両対局者に午後のおやつが出されました。注文は菅井王位が「アイスコーヒー、マンゴームース」、豊島棋聖が「アールグレイ・ホット(レモン)」です。

Dsc_38531 (菅井王位のおやつ)

Dsc_38561

Dsc_38511 (豊島棋聖のおやつ)