お昼頃の控室(1) 控室では藤原七段が検討を行っています。福崎九段と話していたという変化は、△7四歩を生かして△6四角と飛び出す変化。以下、▲2七飛△5五角▲6六歩△4五歩▲5六歩のときに△7三角(変化A図)と引けるのが△7四歩と突いた理由ではないかといわれています。こうなれば、全面戦争に突入。激しい戦いとなる変化です。 しかし、菅井王位は△8三銀と上がり、穏やかな変化を選びました。
対局再開 13時30分、対局が再開されました。菅井王位は13時過ぎには昼食を済ませて、すでに対局室に入室していました。豊島棋聖が入室してすぐ、対局再開の旨が告げられます。午後からはどのような進行になるでしょうか。 (顔を押さえ、「そっかあ」とつぶやいた) (昼食休憩明け、菅井は△7四歩と突いた)
昼食休憩 図の局面で12時30分となり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲豊島1時間15分、△菅井1時間54分。昼食の注文は、菅井王位は神戸牛すき鍋膳、豊島棋聖はうどん膳。対局再開は13時30分です。 (菅井王位が注文した神戸牛すき鍋膳) (豊島棋聖が注文したうどん膳)
挑戦者がタイトルホルダー 菅井王位に挑戦が決まった時点では八段だった豊島棋聖。本局が始まる前に、第89期ヒューリック杯棋聖戦で羽生善治棋聖を3勝2敗で破り、念願の初タイトルを獲得しました。タイトルホルダー同士が王位戦の番勝負を戦うのは、2011年に行われた広瀬章人王位ー羽生善治名人(肩書は当時のもの)以来となります。