△５四歩と突いた局面で屋敷九段に形勢判断を聞いてみた。
「形勢はまだ難しいのですが、どちらかといえば先手を持ってみたいですね。歩をたくさん持っていて、持ち歩の数は５－０です。先手は金・銀がまとまってきて、角が働くメドが立ってきました。進行の一例は▲６七銀△５五歩▲３六角△６五銀▲同歩△同馬（右図）で後手は飛車取りになっていて△７六桂が狙い。先手は飛車を逃がしてから▲２二歩からのカウンターを目指す展開です」と話す。

（モニターを見つつ形勢を話してくれた屋敷九段）

２日目午後のおやつは羽生王位がフルーツ盛り合わせとレモンティー。

広瀬八段がチーズケーキとホットコーヒー。

△７五歩と７筋の歩を突き捨てて羽生王位はじっと飛車を引く。相手に手を渡したものだ。先手は▲６五桂～▲７四歩で攻めが繋がれば話は早いが……。先手の主張は３歩得。後手の主張は馬を作っていること。果たして先手はどのような手段で迫るのか。
「後手がまずまずだと思っていたんだけどなぁ」と阿久津八段は話す。

（飛車を引いて「やってこい」と手を渡した羽生王位）
　　　

（六園荘の東門を入るとすぐ食堂が。庭園を見ながらゆったり食事ができそうだ）

（再開前から広瀬八段はじっと考え続ける）

（△７三銀の局面で昼食休憩）

（本局はタブレット中継）