▲豊島－△森内戦は先手の豊島七段が攻勢をとっている。▲６二歩（図）は焦点の歩の手筋だ。飛車と角のどちらで取ってももう一方の働きが弱くなる。先手の飛車と角の形も、△４六歩▲同飛と焦点の歩で吊り出されたもの。この歩の手筋の応酬はどちらに分があるのだろうか。
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（将棋会館の敷地内に咲くカルミア。花言葉には「野心」「大志」がある）

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日本将棋連盟刊の『将棋タイトル戦30年史』、開いているページは第53期王位戦。

浅川書房刊の『四間飛車の急所』。藤井九段は木村玉の急所を突くことができるか。

（吟）

13時40分、藤井九段の手が動き▲４五歩。いよいよ開戦だ。継ぎ盤には△４五同歩▲３三角成△同桂▲１四歩△同歩▲３五歩△同歩▲１四香△同香▲３四歩（変化図）が並ぶ。

変化図は神谷八段が「どちらもキズだらけの殴り合い」と話した順だ。

（すかさず神谷八段の手が動く）

（吟）

13時30分ごろ、控室に谷川浩司九段が来訪。継ぎ盤の駒に触れている。気になる対局が？　と声を掛けると、「いえ、駒が乱れていたもので」と微笑んだ。

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