指し直し局では先手番の藤井九段が角道を止め、オーソドックスな四間飛車に構えた。穴熊に対しては居玉の速攻も視野に入れた戦法、藤井システムだ。対する羽生王位は△７四歩（図）。仕掛けを見せて、先手に揺さぶりをかける作戦だ。

開始から30分、持ち時間が減っていることもあって指し手の進みが早い。控室では、「先手が▲４五歩と突いたことで、後手は４筋から反発を目指すことになるだろう」と言われている。

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15時に対局室に運ばれる予定だったおやつは、それぞれの自室へ運ばれた。メニューは羽生王位がチョコレートケーキ、レモンティー。藤井九段はマンゴー、コーヒー。

（チョコレートケーキ、レモンティー）

（マンゴー、コーヒー）

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千日手が成立し、立会人の深浦九段が対局室へ。規定が書かれた冊子を手に、両対局者に指し直し局について説明した。中盤での千日手ということもあってか、二人の顔は穏やか。笑顔も見られた。

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14時52分、図の局面で千日手が成立した。指し直し局は先後を入れ替え、15時30分に開始される。

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ホテルおもと２階の「芙蓉の間」では、15時から大盤解説会が行われる。すでに開場し、多くの来場者が詰めかけていた。

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