第52期王位戦七番勝負第4局 Feed

2011年8月 9日 (火)

門司港には、明治~大正の建物が多く残っています。それらの景観に合わせて街全体でレトロな雰囲気を作り上げています。

077
門司港レトロの最も象徴的な建物、JR門司港駅。ネオ・ルネッサンス様式の木造建築で大正3年に開業しました。国の重要文化財に指定されています。

074
旧大阪商船。大正6年の建築物を修復したものだそうです。

088
旧門司三井倶楽部。大正10年に建築。アインシュタインが宿泊したそうです。こちらも重要文化財に指定されています。

090
街を歩くとあちこちで名物の「焼きカレー」の看板を見かけます。

093
店ごとに特色の異なる味が楽しめるようです。

067
人力車で門司港レトロ内を観光できます。

(八雲)

20110809_40
図は14時40分頃の局面。すでに手数は40手に届いているが、いまだ実戦例のある進行だ。Twitter解説の飯島七段は、次のように語る。「△2六歩まで進みました。たしかに、お互いにどこで手を変えるのでしょうか。少し長いですが、前例は▲8八歩△7五飛▲2六飛△4四角▲3五歩△8八角成▲7六歩△同飛▲7七歩△7八馬▲同銀△8六飛▲8七歩△8五飛▲3六銀です。そこまでに変化する手があるか」

Sankou1
とても激しい展開だが、これで4局の実戦例があり、タイトル戦で何度も登場している形というのだから驚きだ。「もし前例から変化するとしたら先手の広瀬王位だと思います。後手勝率が良い手順ですから。新手を用意していて確認していると思います。この大事な一局で、定跡の激しい変化で切り込んでいく手順を選ぶ。さすが広瀬王位ですね」(飯島七段)

(文)

135
記録係の天野三段から再開が告げられた。羽生二冠はまだ戻っていなかった。

140
お茶を飲んで羽生二冠を待つ広瀬王位。

143
再開から2分ほどして羽生二冠が戻ってきた。

146
取材陣が退室するまで羽生二冠はじっと考え続けいた。

(八雲)

20110809hh35zu
12時30分、図の局面で羽生二冠が15分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲広瀬1時間39分、△羽生1時間32分。対局再開は13時30分より。昼食は広瀬王位が焼きカレー、羽生二冠が焼きうどんを注文しました。

【Twitter解説】
飯島栄治>▲4六歩でした。以下△7六飛▲3三角成△同桂▲4七銀△2六歩と進めると思います。定跡手順です。この変化はかなり細かく終盤まで調べられている部分が多いので、もしそう進めば一気に終盤になる変化もあります。1日目から目が離せません。

108
広瀬王位が注文した焼きカレーは門司港レトロの名物。

110_2
羽生二冠が注文した焼きうどんは小倉が発祥とのこと。

(八雲)