第52期王位戦七番勝負第4局 
2011年8月 9日 (火)
前例をたどる進行
図は14時40分頃の局面。すでに手数は40手に届いているが、いまだ実戦例のある進行だ。Twitter解説の飯島七段は、次のように語る。「△2六歩まで進みました。たしかに、お互いにどこで手を変えるのでしょうか。少し長いですが、前例は▲8八歩△7五飛▲2六飛△4四角▲3五歩△8八角成▲7六歩△同飛▲7七歩△7八馬▲同銀△8六飛▲8七歩△8五飛▲3六銀です。そこまでに変化する手があるか」
とても激しい展開だが、これで4局の実戦例があり、タイトル戦で何度も登場している形というのだから驚きだ。「もし前例から変化するとしたら先手の広瀬王位だと思います。後手勝率が良い手順ですから。新手を用意していて確認していると思います。この大事な一局で、定跡の激しい変化で切り込んでいく手順を選ぶ。さすが広瀬王位ですね」(飯島七段)
(文)
対局再開の様子
休憩中の対局室
対局再開
再開から5分ほどして羽生二冠は△7六飛と歩を取りました。
(八雲)