第51期王位戦七番勝負第6局 
2010年9月 2日 (木)
18時の控え室
17時40分ごろの対局者カメラ
17時ごろの大盤解説会場
17時過ぎの局面
図は49手目▲3七金の局面。中村九段、佐藤七段に見解を聞きました。「相変わらず、居飛車側が忙しいですね。千日手局同様、居飛車の攻め、振り飛車の受けです。▲5六歩があるのでどうするのか。△7六歩▲同銀△3三桂には▲3八金引△4四銀▲6七銀△4五銀▲7一角△7二飛▲2六角成△7五飛▲7六歩△7四飛(参考図)は考えられます。これはいい勝負です。ただ、△7六歩だとちょっと無理気味な感じもあります」。
(銀杏)

図は18時15分ごろの局面。広瀬六段が▲6七銀と駒を活用した場面です。野月七段に見解を聞きました。「後手は厚みを作りに来ています。先手は3六歩を無条件で取られないようにしたいです。取られるなら代償が欲しいです。また、△4五銀の瞬間を狙いたいですね。好位置にいる5五角を追うために▲6七銀は自然な手です。8七飛・7六銀・7七桂のままではひどい形ですから、使わねばなりません。△4五銀には▲7一角から馬を作れます。後手も▲7一角に△7二飛から△7五飛と使うことになりそうです」








図は40手目△8六歩まで。深浦王位は長考の末に仕掛けていきました。△8六歩以下▲同歩△4五歩▲8八飛△4六歩▲同金といった進行が検討されています。「似た形を遠藤さんと指したことがあるかもしれない」と勝又清和六段。遠藤さんとは、アマチュア強豪の遠藤正樹さんのこと。勝又六段と遠藤さんは同じ大学に在学していた間柄です。また、広瀬六段と遠藤さんの共著『とっておきの相穴熊』は、穴熊党必読の書として高い評価を受けています。