図の局面で、藤井王位は1時間超えの長考に沈んでいます。控室では、小林健九段と武市七段が継ぎ盤を囲み、検討を始めました。類型の▲2九飛に△6五桂と跳ねる変化を調べています。以下▲8八銀△7六歩▲6六歩は△7七歩成から清算できるため、桂をただで取られる心配はありません。
上図から▲7五同歩△6五桂▲8八銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七銀には、△同飛成の強襲が成立します。以下▲同金△3九銀▲3八飛△4八銀成▲同飛△3九角▲5八飛△4八金(変化図)の飛車銀両取りが決まります。飛車を渡しても、後手の陣形の低さが生きる展開です。
2024年7月
2024年7月30日 (火)









戦型は角換わりとなりました。現局面は前例を離れていますが、9筋の歩を突き合った類型は2局指されています。どちらも2020年のもので、▲2九飛△7六歩▲同銀△6三銀と進んで、▲1勝△1勝の戦績です。









