2024年7月

2024年7月 6日 (土)

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関係者たちは出だしを見て後手雁木を予想していましたが、△4三金が指されると「左美濃か矢倉か」との声が。また副立会の高見七段は「この立ち上がりは予想外でした」と切り出し、類例について解説しています。

Img_4537(盤面モニターを見ながら関係者に解説中の高見七段)

Img_3563(昨日の待ち時間、関係者の話を聞く藤井聡王位と藤井猛九段)

おはようございます、第1局1日目のスケジュールは下記のとおりです。

09:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ
18:00 封じ手

【藤井聡太七冠「永世王位」なるか 将棋王位戦6日から第1局、渡辺明九段が挑む|中日新聞】
https://www.chunichi.co.jp/article/923433

動画配信情報(記事リンク再掲)

2024年7月 5日 (金)

【対局への意気込み】

Img_4106(藤井聡太王位)

「対局場の徳川園は私の自宅からも比較的近いところですが、これまで行く機会がなく、初めて伺いました。対局室から見える庭園の景色も素晴らしく、徳川美術館に収蔵されている将棋盤なども見学させていただきました。本当に見入ってしまうような素晴らしいもので、対局に向けて気持ちを高めることができたかなと思っています。明日から2日間の対局になりますけど、長い持ち時間での戦いなので、一手一手しっかり読みを入れて、皆さまに楽しんでもらえるような将棋をお見せしたいと思います。今回の対局にあたって、おやつを市内の各店からたくさんご用意していただきました。投票で選考もあったと思うんですけど、私も何が選ばれるかドキドキしながら見ていました。こちらも明日からの対局で楽しみにしております」

Img_4224(挑戦者の渡辺明九段)

「タイトル戦は1年ぶり。明日からの対局も大勢の方に見ていただけるかと思いますので、精いっぱい、頑張らなくてはいけないなと思っています。私は王位戦七番勝負に初めて出場するので7月、8月に着る和服はあんまり持っていなかったんですけど。(会場から笑い声が聞こえると)いや、今笑うところじゃない(笑)。それで、今回は7月、8月に着るような和服をいくつか買いました。明日はどれが届くか自分では把握していないんですけど、それを明朝に開けて、楽しみながら明日はやりたいなと思います。よろしくお願いします」

Img_4229(明日からの対局に向けて、ここで両対局者は退場。深い一礼で、大勢の将棋ファンたちに拍手で見送られた)

【地元開幕の王位戦は「気合の入る棋戦」 藤井聡太七冠、前夜祭で意気込み|中日新聞】
https://www.chunichi.co.jp/article/923473

以降は現地参加者のみのプログラムが続きました。

(書き起こし=玉響、撮影=虹)

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本日のブログ更新は以上となります。
対局1日目は6日(土)9時から開始します。どうぞお楽しみに。

【対局者登壇】

Img_4093(左から、東海ラジオ放送の大澤広樹アナ、渡辺明九段、藤井聡太王位、元中日ドラゴンズの平田良介さん。まずは質問コーナーが設けられた)

――まずは藤井王位に伺います。渡辺九段の印象を教えてください。
藤井 作戦巧者で、序盤の作戦だけでなく中終盤の展開までデザインしてしまう力は棋士のなかでも突出しているのかなという印象を持っています。

――では、渡辺九段から見た藤井王位の印象は。
渡辺 藤井さんについては今さら説明するまでもないですが、デビューからすごい勢いで勝たれて。私も散々負かされてきたので、今回は頑張りたいと思っています。

――平田さんは野球界きっての将棋通ですが、藤井王位と渡辺九段にはどのような印象をお持ちですか。
平田 先ほど裏でお話しさせていただいたんですよ。それで、話しているときでも頭のなかで勝負は始まっているのかなと。こうきたら、こうするみたいな。考えながら僕の相手をしてくれていたのかなと思っていました。

――藤井王位、勝負はもう始まっていますか。
藤井 いや、まだ始まっていなかなと(笑)。

――渡辺九段はいかがですか。
渡辺 いや、1局目は振り駒もまだやっていないので。2局目とかだと(先手、後手が)決まっているので、前日まで考えていたりすることはあります。

――藤井王位、タイトル戦が続いていますが、体調管理などはいかがでしょうか。
藤井 そこは変わらずといいますか、睡眠の時間はしっかりとるように意識しています。

――今回は王位5期目が懸かった戦いになりますが、ほかのタイトル戦と違う思いというのはありますか。
藤井 王位戦は夏の期間にあるタイトル戦なので、暑さに負けないように頑張りたいという気持ちがあります。開幕局を地元でやっていただくということで、私にとっては気合が入る棋戦かなと思います。

――渡辺九段は王位戦七番勝負に初登場ということになります。意外という気がするんですが、ご本人としてはいかがですか。
渡辺 今まで挑戦者決定戦で2回負けていましたが、初めて出場することができてうれしく思います。

――名古屋は暑かったでしょう。今日は特に。
渡辺 そうですね。ただ東京も結構、暑かったので、違いはそんなに感じませんでした。

――平田さんもいろんな地方に転戦されていましたが、体調管理に気を遣っているところはあったんですか。
平田 そうですね。暑くなってくると、遠征先でのホテルで冷房をつけたまま寝てしまって、ちょっと喉が、とか。将棋だとそれで頭が回らなくなったりすると思うので、野球よりも体調管理が大変なのかなと思いますね。

【花束・記念品贈呈】

Img_4191(第7回名古屋城子ども王位戦の優勝者たちと、河村市長がプレゼンター。記念品は名古屋市伝統工芸品である名古屋扇子に、名古屋友禅染めの生地を使用しているという)

(書き起こし=玉響、撮影=虹)