■渡辺明九段
――本局を振り返って。
渡辺 序盤が長い将棋になったので……。手将棋模様なので一手一手が難しかったですね。
――飛車を切って攻め続ける展開になりましたが、そのあたりは。
渡辺 そうですね、▲2七銀(51手目)と上がってから切っていくのは不本意ではあったんですけど、代案がわからなかったので。それでいってみてどうなるかという感じで。
――王位戦は初挑戦となります。
渡辺 王位戦は1回も出られていない棋戦で心残りはあったので、今回出場することができるのはうれしいですね。
――藤井王位に挑むことについて。
渡辺 タイトル戦では何回もやってきていますけど、今まで結果が出せていないので、今までの借りを返せるようにやりたいとは思います。
■斎藤慎太郎八段
――本局を振り返って。
斎藤 長い序盤で後手番としては勝負に持ち込めそうな展開かと期待していたんですけど、ちょっと決戦のあとの自玉の距離感が読めなかったのかなと。難しいと思ってたんですけど、終盤は互角の順が見つからなかったという感じでした。
――今期の王位戦はリーグ優勝でした。今期を振り返って。
斎藤 リーグ戦は4勝1敗になりましたので、自分なりに戦えたのかなとは思いますが、今日の将棋はなんとか難しい終盤に持ち込みたかったので、そこは悔いが残ります。