関係者による夕食会の冒頭で両対局者が挨拶をしましたので、その部分のみ紹介いたします。
藤井王位
「小樽には10年前に家族旅行で来ました。今回はそのとき以来です。対局場の銀鱗荘さまには、先ほど対局室を検分しました。目の前に海と小樽市街を臨む絶好のロケーション、その手前には函館本線の線路も見えまして、鉄道好きの私にはこれ以上ない眺めだなと感じています。その中で明日から対局するということで、集中力を高めて北海道の皆さまをはじめとして、見てくださっている方に楽しんでいただける熱戦にしたいと思います」
佐々木七段
「北海道は何回かプライベートで訪れていますが小樽は初めてです。また、夏の北海道も初めてですが、海も見えて普段の東京と比べて気持ちよく過ごせています。 北海道での対局ということで、なかなか普段触れ合う機会がありませんが、今回の王位戦を通じて熱戦を多くの方に届けたいですしシリーズを盛り上げたいです。明日からの対局は力を出しきって頑張ります。 藤井王位は先手番の勝率が高いので、その牙城をどう崩すかが課題となっていますが、努力した成果を出せればと思っています。相居飛車の中で手番の差がシビアになっているので、8時間という持ち時間を生かして丁寧に考えていきたいと思っています」
以上で前日の様子を終わります。
対局は明日9時開始です。どうぞお楽しみに。