2023年7月 7日 (金)

前夜祭(2)

記念品贈呈
(地元の子どもたちによる花束と記念品の贈呈)

記念撮影
(記念品は小原和紙のうちわ。対局者の誕生花が描かれている)

藤井王位

藤井聡太王位のあいさつ
「私自身、豊田市にはこれまで将棋大会で何度も来たことがありまして、紅葉の名所と知られる香嵐渓の辺りも子どものころ遊びに行ったことがあり、そういった馴染み深いところで対局ができることをすごくうれしく思っています。明日からの対局では、地元・豊田市のおやつやお食事など、いろいろと用意してくださっているということで、そちらも楽しみにしています。王位戦はここ2年、第1局を落としてしまっているので、初日から集中力を高めて、しっかり考えて、よい内容の将棋できるように精一杯頑張りたいと思っています」

佐々木七段

佐々木大地七段のあいさつ
「豊田市は『クルマのまち』ということで、検分前にはトヨタ自動車さまのほうに伺ってシーウォークを試乗したりと楽しい経験をさせていただきました。5月の旅先でトヨタ車の運転をして、非常に車のメリットは大きいなと思います。ちょうどメガネをかけ始めて勝率が上がったのですが、そのきっかけが免許を取る際に視力が足りなくて『メガネを作って、公式戦でも使ったらどうですか?』と観戦記者の人に言われて、かけ始めたのが王位リーグの初戦でした。そういったことで車には感謝しかなく、今回挑戦者になれて第1局がクルマのまち豊田、というのは何かの縁なのかなと思っております。明日からの対局は2日制、持ち時間が8時間という自分にとって未知の世界です。豊富な持ち時間を生かして満足いく将棋を指したいと思っています。封じ手をしたあと、しっかり寝られるのかな?といった不安もありますが、そういったところは図太いので大丈夫かと。七番勝負でいろんな経験ができると思うので、楽しく戦い抜きたいと思っています」

展望予想
(対局者退場後は、関係者による展望予想)

石田和雄九段

立会人・石田和雄九段
「お互い先手の勝率が高いので、振り駒が非常に重要になってくる」

高見泰地七段

副立会人・高見泰地七段
「佐々木七段は2日制の対局が初めてですが、持ち時間が長いほうが強いと思っている。それは地力があって集中力や体力が充実している証拠」

室田伊緒女流二段

大盤解説聞き手・室田伊緒女流二段
「藤井王位は第1局を2年続けて負けていると話していましたが、そういったことを自分から言葉にするのはすごいなと思う」