2022年7月13日 (水)

18時まで残り30分を切る

20220713c_2封じ手番が決まる18時まで、残り30分を切りました。封じ手を巡る駆け引きが始まりそうなところで、中村太七段は「正直、封じ手を経験してみないとわからないところです」と話しながら、現局面の動向を解説しました。
「先手は▲3四桂か▲2七飛が有力です。そのどちらかを一晩比較したいと思うなら、ここで指さずに封じるでしょう。仮に藤井王位がすぐに▲3四桂を指したとして、豊島九段はすぐに△5二玉と指すかは悩ましいです。△5二玉に、本命は▲3四桂を打ったことを考えると▲2二桂成ながら、▲2七飛も一応あるんです。その分岐点を先手に一晩じっくり比べさせたくないなら、後手がすぐに△5二玉で封じ手をさせようとするほうがいいかもしれません。しかし、先手に▲2二桂成か▲2七飛を指されると、後手も手が広いところで封じ手を迎えて決断しないといけなくなります。あ、現局面で先手は封じたほうが、後手に▲2七飛と▲3四桂を一晩読ませることができるのか……。ということで、結論としてはわかりません(笑)。」

深浦九段は「ここでかなり長考しているなら、このまま封じ手でしょう。このふたりは、そこまで駆け引きしないような気がします」と話しました。