2021年8月

2021年8月24日 (火)

15時、午後のおやつの時間になりました。藤井王位はチーズケーキとアイスティー、豊島竜王は季節の和菓子と抹茶、そしてりんごジュースを頼んでいます。豊島竜王のりんごジュースのみ、対局室に運ばれています。
Img_3227(藤井王位の注文したチーズケーキとアイスティー。アイスティーの器やチーズケーキがのっている皿は、徳島を代表する陶器の大谷焼)
Img_3221_2(豊島竜王の注文。別途、りんごジュースも頼んでいる)

本局の舞台である渭水苑は、個人の邸宅として建てられた日本家屋を料亭に改装したものです。「渭水」とは水の集まる都のことをいい、水が集まるように人が集い、栄えることを願って名がつけられました。約1000坪の日本庭園を眺めながら、四季折々の旬の素材を使った懐石料理を味わえます。
第44回「将棋の日」では、日本将棋連盟から「団体の部」の感謝状が送られています。
Img_2850(正面玄関)
Img_2842(玄関には将棋連盟からの感謝状と記念品が飾ってある)
Img_3119(関係者控室から見える庭園)

Img_2837(池には優雅に鯉が泳ぐ)

渭水苑
住所:徳島県徳島市沖浜東1-54
電話:088-626-0080

Img_3174(藤井王位は13時23分に入室)
Img_3180(豊島竜王は13時28分に部屋に入った)
Img_3186(13時30分、対局再開。藤井王位は盤に視線を落とす)
Img_3203(2時間の大長考で指したのは、検討でも有力視されていた▲7四歩だった)
Img_3207(ここから激しくなるのか。1日目、午後の戦いが始まった)

Img_3160(昼食休憩の局面。△5二金まで)
Img_3162(本局の使用駒。児玉龍兒師作、錦旗書。日本将棋連盟関西本部が用意した)
Img_3167(盤は渭水苑が所蔵する品。大の将棋好きだった先代の(故)和田吉郎氏が発注して作ったもの)

Img_3215(木製のアルコール消毒液スタンドも、渭水苑作のもの)

2021082440_2藤井王位の長考が続きます。△5二金の局面から進むことなく12時30分になり、昼食休憩に入りました。上図で藤井王位は1時間59分考え、消費時間は▲藤井2時間8分、△豊島54分となりました。昼食は、藤井王位が天ぷらうどん。豊島竜王が松花堂弁当。対局再開は13時30分です。
Img_3148_2(藤井王位が注文した天ぷらうどん。讃岐うどんを使用したかけうどんのほか、天ぷら盛り合わせや小鉢、塩むすびが並ぶ)
Img_3151(豊島竜王が注文した松花堂弁当。渭水苑オリジナル徳島産の食材を使用している)
Img_3154(2種類の造り盛りや国産牛サーロインステーキ、海老の磯辺揚げ、ナスの揚げ出しで彩られる)

2021082440控室では深浦九段、武市七段、清水市代女流七段、本田女流三段による検討が行われています。上図から▲7四歩△6六角▲同歩△3三桂▲2六飛△8五飛▲3五歩が、変化の一例として示されました。以下、△8七角は▲7七桂△7八角成▲同玉△8七歩成▲同銀△6七金▲8八玉(変化図)で、後手の攻めは切れ模様です。検討陣は「後手の△5二金は持久戦を目指したのではないか。激しい戦いはしないように見える」との見解を示しています。
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Img_3126(継ぎ盤を使って変化を調べる検討陣)
Img_3128(変化の一例、▲3五歩の局面。後手は反撃しても陣形がたたりそう、と武市七段)