藤井王位は新千歳空港から鉄道を使い、豊島竜王は旭川空港からバスで対局場の花月会館に入りました。16時30分から予定されていた検分は5分ほど早めに始まり、使用する盤と駒、部屋の照明や空調、脇に置く飲み物の種類等を確認しました。2組用意された駒のうち、藤井王位が選んだのは木村名人書、木村文俊作の盛上駒。木村義雄十四世名人の筆による書体を、実弟で駒師の木村文俊が作った駒です。もう1組の駒は関根名人書で、こちらは関根金次郎十三世名人ゆかりの書体です。盤については対局者からぐらつくという意見があり、対局当日までに対応することが決まりました。