2021年7月12日 (月)

前日取材

検分を終えた両対局者は、報道陣の取材に応じました。2人とも旭川を訪れるのは今回が初めてです。藤井王位は本人の希望で新千歳空港から電車で旭川入りしたとのこと。豊島竜王は対局に向けて空路で移動するのは初めてだと話しました。

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■藤井聡太王位

「車窓の外に広がるのどかな光景を眺めながら来て、リラックスできた。第1局は敗れたが、そのあとも対局が多く、その中で切り替えることができた。昨年の経験があるので、日程的なきつさは感じず、いいペースでできている。昨年とは違って大盤解説会も開催されるということで、ファンの方に最後まで楽しんでいけるような熱戦にしたい。第1局は序盤の構想力で差が出てしまったので、その点も対応できるようにしたい。番勝負のスコアは気にせず、持ち時間が長いので、一手一手集中して指したい」

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■豊島将之竜王

「空港の辺りは田園地帯ののどかな風景だった。涼しい気候で、対局に集中しやすく、ありがたい。タイトル戦の移動で飛行機を使ったのは、今回が初めて。以前は飛行機に乗ると耳が痛くなってしまったが、手術で症状が改善した。2年前の北海道対局は陸路で移動し、函館で1泊。それはそれで楽しかったが、やはり飛行機は楽。藤井王位は第1局のあとも棋聖防衛を決めるなど、充実している。(叡王戦とあわせて”十二番勝負”になることについて)先は長いので、明日の対局もなるべくよい内容にして、次につなげていきたい。2年前の大盤解説会では、遠方からも多くの方にきていただいた。全力を尽くして、ファンの方によい対局をお見せしたい」