記念撮影のあと、主催の神戸新聞社から両対局者にインタビューがありました。
■藤井聡太王位へのインタビュー
―2局戦って豊島竜王の印象?
藤井 持ち時間を非常に有効に使われています。一手一手の精度が高く、これまでの2局はその差が少し出ているのかなと思うので、第3局以降、こちらも改善していきたいなと思います。
―対局過多の過密日程、体調はどのように整えて?
藤井 体調面は問題ないですし、ここまでいいペースで対局に臨めているのかなと思います。
―タイトル戦で全勝している兵庫県での対局の思い?
藤井 相性は自分はそれほど気にはしないのですが、有馬温泉ですので、温泉もひとつ楽しみにしたいなと思っています。
―去年のここ第3局のエピソード?
藤井 終盤、時間がなくなってかなり際どい局面になったことはよく覚えています。
―第3局の作戦はさておいての意気込み?
藤井 豊島竜王と8時間という長い持ち時間で戦えるのは、自分にとっても貴重な機会だと思っています。一手一手しっかり考えることが大事になってくると思うので、2日通して精一杯戦えればと思っています。
■豊島将之竜王へのインタビュー
―2局戦って藤井王位の印象?
豊島 2日制での対戦は初めてで、持ち時間が長い対局で序中盤から一手一手、丁寧に考えてこられました。前からそういう印象はあったのですが。
―愛知県対局ながら尼崎市在住で兵庫県は地元。地元でどのように臨みたい?
豊島 この場所はいつも楽しみにしています。愛知県出身ですが、大阪や尼崎に住んでいることが長く、地元で応援してくださる方にいい将棋を見てもらえるようにしたいと思います。
―2018年、2019年に続いて3回目。中の坊瑞苑についての思い出?
豊島 初めては菅井さん(竜也王位、当時)との将棋で、その対局は割り合いうまく指せたかなという印象です。その次の期は木村(一基)九段とでかなり長手数でした。途中でちょっと体調が悪くなったこともありまして、いろいろ大変ななか、関係者の方に助けてもらいながらの対局でした。
―有馬温泉はプライベートでは?
豊島 最近はあまりないのですが、昔は山(六甲山)に登って、こちらのほうに下りてきて温泉に入ってということが何回かありました。
―第3局の作戦はさておいての意気込み?
豊島 前局は逆転負けというような形になってしまいましたが、気持ちを改めて自分らしく積極的な将棋を指していけたらと思います。
(書き起こし:飛龍記者/写真:夏芽)