2021年6月28日 (月)

オンライン前夜祭(4)

青野九段、稲葉八段、中澤女流初段が登壇し、対局者の印象や戦型予想を話しました。

Dsc_1537

Dsc_1534 (副立会人の稲葉八段と中澤女流初段は、大盤解説会の解説と聞き手を担当)

Dsc_1438 (青野九段)
青野「藤井王位は非常に自然体。タイトルを取ると、次の防衛戦は「取られるのではないか」という恐怖心を持って戦う人が多いが、藤井王位にはまったく感じられない。 豊島竜王は藤井王位に勝ち越しており、嫌な印象がないように思う。それがひとつの武器になっている。 戦型は角交換の将棋になるのではないか」

Dsc_1549 (稲葉八段)
稲葉「藤井さんは普段はどこにでもいる青年という印象だが、盤の前に座ったときの集中力や指し手の恐ろしさのギャップがすごい。将棋に没頭する姿を見ると、本当に将棋が好きなんだなと感じる。 豊島さんは普段から穏やか。10年、20年のつき合いだが、怒っているのを見たことがない。ただ、将棋になると集中力が高く、鬼気迫るものがある。ギャップという意味では、ふたりともよく似ている。 最新形に精通する両者。角換わりをどちらも得意にしているが、相掛かりや矢倉が中心となるのではないか」

Dsc_1545 (中澤女流初段)
中澤「藤井王位は普段は朗らかにいつもニコニコして、気遣いの見える優しい先生。豊島竜王は地元をすごく大事にされていて、地元の方からも愛されている優しい先生という印象。 最新形を好まれる両者。いままでの常識を覆すような新しい将棋を、聞き手として見守りたい」