2020年8月

2020年8月19日 (水)

△3四歩

時刻は17時30分を回り、封じ手まで残り30分を切りました。38手目△3四歩の局面で木村王位が封じるのか、それともまだ少し指し手が進むのか。この辺りは実戦の進行に加え、時間の使い方による駆け引きもありそうです。

中田功八段
(「ふたりとも離席したし、このまま封じ手かな」と控室の中田功八段)

封じ手用封筒
(すでに3通の封じ手用封筒の準備が整っている)

△1二歩

時刻は17時を回り、図の36手目△1二歩の局面で木村王位が1時間近く考えています。現状は後手が1歩得をしており、先手は1筋の端を詰めている点が主張。先手の手が広い局面で、控室では▲8五歩、▲7七桂、▲8七銀などが検討されています。

藤井棋聖
(藤井棋聖はストレートで王位奪取なるか)

豊川七段と武富女流初段
(豊川七段と武富女流初段は、能楽堂から近くまでお出掛け)

レンタルボート
(着いた先は、大濠公園のレンタルボート施設)

豊川七段と武富女流初段
(ボートが初めてという武富女流初段に対し、豊川七段は余裕の様子)

観月橋
(奥に見えるのが観月橋)

豊川七段と武富女流初段
(武富女流初段が記者のカメラに向かってピース)

大濠池

豊川七段と武富女流初段
(さすが豊川七段、安心、安定のオールさばきでした)

第4局の立会人は中田功八段。今回、初めてタイトル戦の立会人を務めており、朝は和服姿で対局室に入りました。

中田功八段
(朝8時頃、和服に着替える前の中田功八段)

中田功八段
(細身で180センチの長身。和服姿も決まっています)

中田功八段
(弟子の武富礼衣女流初段もスマホ片手に撮影)

中田功八段

時刻は15時を回り、両対局者の控室に午後のおやつが運ばれました。おやつは、木村王位が宮崎県産マンゴー杏仁プリンとジンジャーエール。藤井棋聖が福岡県八女市の和栗モンブランとアイスティーです。

木村王位のおやつ
(木村王位のおやつ)

藤井棋聖のおやつ
(藤井棋聖のおやつ)

福岡県八女市の和栗モンブラン
(福岡県八女市の和栗モンブラン)

▲6六角

再開後に木村王位が指した図の▲6六角の局面で、藤井棋聖が50分を超える長考に沈んでいます。この角上がりは△2六飛の転回を阻みながら、次に▲7七金で飛車を取る狙いがあります。控室の豊川七段は▲6六角以下△3四歩▲1六飛△6六角の順を挙げ、そこで▲6六同飛△同飛▲同歩と総交換になると一気に激しくなる可能性もあります。手順中△6六角には▲同歩と取る変化もあり、豊川七段は「神経を使う局面」と話しています。

豊川孝弘七段
(控室で継ぎ盤を動かす副立会人の豊川孝弘七段)

BBIQマスク
(豊川七段のマスク。BBIQはQTnetが運営している光インターネット回線サービス)