2020年8月

2020年8月19日 (水)

大濠公園能楽堂

第4局の会場「大濠公園能楽堂」は、大濠公園の中にある文化施設。能楽や邦楽などを広く県民に公演し、文化の向上をはかるとともに、伝統的芸能が後世に末永く保存、継承、伝導されることを願って建設されました。建築面積は約2500平方メートル。新しい表現の場として能の舞台に限らず、 クラシックコンサート、ジャズライブ、演劇、寄席の舞台など、幅広いジャンルで利用されています。

大濠公園能楽堂

大濠公園能楽堂

対局場は能楽堂の本舞台。いわゆる能の演技の中心となる場所で、広さは三間(およそ5.4メートル)四方の正方形になっています。その舞台を三方囲うように見所(観客席)が並んでおり、席数は桟敷まで含めると590席。同じ演目でも席や視点を変えることで、また新しい発見が得られます。

大濠公園能楽堂
(本舞台と控室をつなぐ橋掛かり)


【大濠公園能楽堂】
http://www.ohori-nougaku.jp/
〒810-0051福岡県福岡市中央区大濠公園1-5
TEL:092-715-2155/FAX:092-715-2244

対局場
(13時24分、ほぼ同じタイミングで両対局者が戻った)

立会席

木村王位

藤井棋聖

扇子
(再開直前に、藤井棋聖が扇子を手に取る)

木村王位
(記録の池永四段に「この手、何分ですか?」と確認する木村王位)

木村王位
(木村王位は報道陣退出後に▲6六角と上がった)

1日目の昼食は、両者「玄海産車海老と九州産野菜の天丼」で、木村王位はぶっかけおろしそばのセット(お吸い物、香の物)。藤井棋聖は冷やし能古うどんのセット(お吸い物、香の物)とウーロン茶を頼んでいます。

木村王位の昼食
(木村王位の昼食。玄海産車海老と九州産野菜の天丼と、ぶっかけおろしそばのセット)

藤井棋聖の昼食
(藤井棋聖の昼食。玄海産車海老と九州産野菜の天丼と、冷やし能古うどんのセット)

玄海産車海老と九州産野菜の天丼
(玄海産車海老と九州産野菜の天丼)

△7六飛

12時30分、図の△7六飛の局面で木村王位の考慮が32分を記録し、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲木村王位1時間48分、△藤井棋聖1時間22分。対局は13時30分に再開します。

藤井聡太棋聖の本棋戦成績は16勝2敗(勝率0.889)。参加3年目となった今期は、予選から勝ち上がり、挑戦者決定リーグ(白組)では5戦全勝で優勝。そして挑戦者決定戦では永瀬拓矢二冠に勝ち、初めて七番勝負への挑戦権を獲得しました。本局に勝てば、第61期は予選から一年間負けなしでタイトルを取ることになり、史上最年少二冠と同時に「タイトル獲得2期」の規定で八段に昇段します。

対局日 予選/リーグ/番勝負 勝敗 対戦相手
2017/08/15 第59期 予選 小林健二九段
2017/10/19 第59期 予選 小林裕士七段
2017/11/24 第59期 予選 北浜健介八段
2018/01/06 第59期 予選 大橋貴洸四段
2018/09/14 第60期 予選 山崎隆之八段
2019/09/25 第61期 予選 竹内雄悟五段
2019/10/28 第61期 予選 西川和宏六段
2019/12/17 第61期 予選 出口若武四段
2019/12/27 第61期 予選 斎藤慎太郎七段
2020/02/18 第61期 挑戦者決定リーグ 羽生善治九段
2020/03/20 第61期 挑戦者決定リーグ 上村亘五段
2020/03/24 第61期 挑戦者決定リーグ 稲葉陽八段
2020/04/10 第61期 挑戦者決定リーグ 菅井竜也八段
2020/06/13 第61期 挑戦者決定リーグ 阿部健治郎七段
2020/06/23 第61期 挑戦者決定戦 永瀬拓矢二冠
2020/07/01、02 第61期 七番勝負第1局 木村一基王位
2020/08/13、14 第61期 七番勝負第2局 木村一基王位
2020/08/04、05 第61期 七番勝負第3局 木村一基王位

※対戦相手の段位は対局当時のもの。

藤井聡太棋聖