2020年6月23日 (火)

記者会見

感想戦の後、質問者と会場を分けて記者会見が行われました。

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――第61期王位戦について予選からの参加でした。かなり長い期間王位戦を戦われましたが、振り返っていかがでしょうか。

藤井 過去2回はリーグに入れませんでしたので、今期はまずリーグ入りを目標にしていました。王位リーグでは苦しい将棋も多かったですが、その中で粘って指せたのが結果につながったと思います。

――木村王位の棋風をどのように見ているでしょうか。

藤井 木村王位は力強い受けに特徴があると思っています。

――ステイホーム期間中、普段できない勉強をする機会になったのでしょうか。やったのであれば、どのような内容でしょうか。

藤井 特にやり方を変えたわけではないのですが、時間があった分だけじっくり取り組めたと思っています。

――王位戦は七番勝負、持ち時間8時間の2日制で長い持ち時間の対局です。どのような対局になるか、印象をお聞かせください。

藤井 2日制は初めてで、慣れないこともあると思いますが、持ち時間8時間ということで、じっくり考えて指せることを楽しみにしています。

――棋聖戦と並行してダブルタイトル戦になります。戦ううえでどのような印象をお持ちでしょうか。

藤井 今後も対局が続くことになりますが、どの対局にもいい状態で臨めるようにしたいと思います。

――地方での対局も多いです。楽しみにしていること、気になっていることはありますか。

藤井 そうですね。今回の七番勝負で初めて訪れる場所もあるので、それを楽しみにしています。

――木村王位は今日が誕生日で47歳になって30歳差になります。この年齢差によるタイトル戦についていかがでしょうか。

藤井 年齢に関係なく楽しめることが将棋のいいところと思っています。その年齢は離れていますけど、全力でぶつかっていけたらと思っています。

――木村王位は昨年、史上最年長で初タイトル、藤井さんは最年少のタイトルを目指すということで、ある意味真逆というか象徴的な対決になると思いますが、それについて、どのように思いますか。

藤井 木村王位は昨年の王位戦は素晴らしい戦いでしたし、自分としては思い切りぶつかっていくだけだと思います。

――6月に入って過密日程で大勝負が続いていますが、気をつけていること、されていることはありますか。

藤井 対局が続くので睡眠をしっかり取るようにと思っています。

――第1局は地元愛知県の豊橋市での対局となります。地元で対局できる喜びはいかがでしょうか。

藤井 王位戦は毎年第1局が東海地区での対戦で、地元で指せることは格別の喜びがあります。

――王位戦は全国で転戦します。愛知県の方や全国の方に一言お願いします。

藤井 ご観戦いただきありがとうございます。王位戦第1局が地元愛知県の対局ということで、精いっぱい指していい将棋をお見せできればと思います。

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(書き起こし=銀杏、写真=文)