前図から木村九段は1時間11分の長考で▲7六歩と突きました。角がぶつかって緊張感が高まっています。この手は控室で検討していた佐々木勇七段が本命視していた手。この先の読み筋を図面で紹介します。
▲7六歩以下、△3五歩▲2二角成△同銀▲7七桂で参考1図。
上図から△5五飛▲6六角△5四飛▲3五銀△6四歩(参考2図)は長い戦いになる。「いい勝負だと思います」と佐々木勇七段。
戻って参考1図から「△3三桂が練習将棋で本田奎四段に指された手」と佐々木勇七段。以下▲8五桂△3六歩(参考3図)で激しい戦いになるとのことです。