2019年8月

2019年8月 9日 (金)

黒田長政が福岡城を建築する際、博多湾の入江であったこの地を外濠として利用しました。1927年(昭和2年)の東亜勧業博覧会を機に造園工事を行ない、1929年(昭和4年)に県営大濠公園として開園されました。
大濠公園は福岡市のほぼ中央に位置し、総面積が約39万8千平方メートルあり、うち約22万6千平方メートルの池を有した、全国有数の水景公園です。公園内には、池の周辺約2キロメートルの周遊道、児童遊園、能楽堂、日本庭園、および4つの橋で結ばれた中の島や浮見堂、ボートハウス等を配し休養や体力の向上に利用されています。

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Img_9639(池には鴨の群れが泳いでいた)

Img_9654(中の島は4つの橋で結ばれている。そのひとつ観月橋)

Img_9648(しばらく歩くと浮見堂がある。もともと福岡市動物園にあったものを移設した)
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本局の使用駒は、須藤思眞作水無瀬書です。愛棋家である川本昌光さんが所蔵するものです。
検分では3種類の駒が用意され、違いを確かめました。
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Img_9330(第2局まではどちらも王将だった。本局で初めて王将と玉将を使用している)

Img_9325(9期前の王位戦で使用された。深浦九段の揮毫も)

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本日の朝刊には、第3局1日目の進行や、控室の様子などが掲載されています。
また、今期の王位戦挑戦者決定リーグ紅組プレーオフ、▲木村九段-△菅井竜也七段戦を読むことができます。観戦記の執筆は内田晶さんです。

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10時30分、午前のおやつが出されました。豊島王位はフルーツの盛り合わせ、木村九段はホットコーヒーと、1日目と同じものになりました。
Img_9970(フルーツはメロンやグレープフルーツ、パパイヤなどが並ぶ)
Img_9975(木村九段の注文したホットコーヒー)

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控室では、上図から▲2四歩△同歩に▲4三歩を調べています。以下、(1)△3四銀打▲2四角△同金▲同飛△2三歩▲4二銀△4三玉▲3三金△5二玉▲5三銀成△同角▲3四金△2四歩▲4三金打△6一玉▲5三金に△3九飛▲5九桂△4六桂(変化図)のとき後手玉が詰まないため、これは後手がやれそうとの見解です。

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ほかに、(2)△4四銀も有力そうですが、▲2四角△同金▲同飛△2三歩▲4二金△同角▲同歩成△同飛▲2九飛△4六桂▲4八金△4七歩▲4九金(変化A図)の変化は、「これだと後手も嫌なところがあります。際どい攻防ですね。紙一重という感じがします」と深浦九段は感想を述べました。
2019080871Img_9963(検討を行う深浦九段と中村桃女流初段)