未知の局面に入る 図は10時前の局面。豊島棋聖が▲7八金と締まったところで、代えて▲9八香などを予想していた中田功副立会人は「この手を次の一手に出していたら、正解はなかったかもしれないです」と驚いた様子で話しました。図の局面の前例は1局で、2011年に行われた第20期銀河戦予選、▲脇謙二八段-△伊藤博文六段(現七段)戦で、以下△2二飛▲3六歩△2四歩▲同歩△同角と進めた後手が勝っています。本局は図から△3二飛と菅井王位が3筋に飛車を振り直し、未知の局面に入りました。
9時50分ごろの控室 9時50分ごろ、控室では本局の立ち上がりについて話されていました。 (佐藤康会長、中田功副立会人、安食総子女流初段が本局の立ち上がりについて関係者と話していた) (佐藤康会長) (安食女流初段。戦型は自身が得意とする四間飛車となった) (中田功副立会人は「角道オープン四間飛車は、菅井王位が用意してきた作戦で、なかなか的を絞らせないですね」と話した) (佐藤康会長が扇子や色紙に揮毫。現地大盤解説会の次の一手の景品にも用いられる予定とのことだ) (深浦立会人は、駒を直す箱の蓋の裏に揮毫していた)
角道オープン四間飛車に 9時になって対局開始。豊島棋聖の居飛車に対し、菅井王位は角道を開けたまま駒組みを進めると、四間飛車に構えました。 その後、豊島棋聖は▲6六歩から▲7七角として持久戦の方針を示すと、菅井王位は△4四歩と角道を止め、片美濃囲いを作りました。
対局開始 (9時、深浦立会人が対局開始を告げた) (一礼を交わす両対局者。第4局が始まった) (初手、▲2六歩を指す豊島棋聖) (2手目、△3四歩を指す菅井王位) (2手目が指されたあと、関係者が席を立った)