2018年7月

2018年7月 5日 (木)
2018年7月 4日 (水)

Img_8304 菅井王位が封じ手を記入するため別室へ。

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Img_8319 5分ほどで対局室に戻って来た。

Img_8322 豊島八段が封緘のサインを加える。

Img_8331 菅井王位の手から、立会人の谷川九段に封じ手が預けられた。

Img_8338 駒を片付ける。明日はもう一度初手から並べ直して対局を再開する。

Img_8341 対局1日目が終了した。

【2日目のスケジュール】
09:00 封じ手開封~対局再開
10:00 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ

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18時、立会人の谷川九段が菅井王位に封じ手番になったことを告げ、菅井王位はすぐに封じ手を行う意思表示をしました。35手目に使った時間は1時間36分。1日目の消費時間は、▲菅井3時間52分、△豊島3時間52分と、ぴったり並んでいます。対局は、明日9時に再開されます。

現地の封じ手予想は、谷川九段、今泉四段、里見香女流四冠は▲7五歩の攻め。糸谷八段は「同じじゃつまらないので」と▲4七銀から木村美濃を目指す手を挙げました。

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16時23分、豊島八段は2時間13分の大長考で△4二金寄を指しました。控室の検討例では、▲7五歩と動いて先手有望と見られていましたが、途中の変化の余地も多く、厳密な優劣は判明していません。また、先手も必ず▲7五歩と動くとは限らず、手の広い局面を迎えています。
△4二金寄までの消費時間は▲菅井2時間16分、△豊島3時間52分。

Img_8092 豊島八段は大長考で金を寄った。

33図は15時過ぎの局面。豊島八段はここで長考しています。▲5四歩までの消費時間は▲菅井2時間16分、△豊島1時間39分。

控室では谷川九段と里見女流四冠が検討しています。図から△4二金寄が、次に△5二飛~△5五歩~△5四飛と歩を払う狙いを秘めた手。対して、先手は▲7五歩から手が作れるかどうかが焦点とされていました。
検討では▲7五歩△8四飛に▲4五歩△同銀▲7四歩△同飛▲7五銀△同飛▲2二角成△同玉▲5三歩成△同金▲6六角△4四角▲5三飛成(下図)の順が発見されて、これは先手がうまくさばいているとされました。途中▲7五銀が華麗な捨て駒で、さらに▲5三歩成が谷川九段のひねり出した好手。これにより最後の▲5三飛成の決め手を生み出しています。

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15時25分頃の控室。
糸谷八段と今泉四段が戻り、先の谷川九段と里見女流四冠の検討手順を聞いて、▲7五銀以下の手順に驚愕。「△4二金寄を本命と見ていましたが、この順があるなら話が変わってきますね」と糸谷八段。あらためて検討が始まりました。

【16時追記】
検討が進み、検討陣の挙げた候補手は△5二金寄、△5二金上、△5五歩、△1四歩の4種類となりました。この中で△5五歩がもっとも突っ張った意味で、先手は▲4五歩と反発して激しい展開になるだろうと見られています。形勢判断はいまのところ互角とされていますが、ここでの選択が一局の趨勢を左右する重要な一手になると見られています。