2017年7月 4日 (火)

前夜祭(5)

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(岡森美吹、岡森志穂姉妹からの花束贈呈)

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◆羽生善治王位の挨拶◆

「改めまして、皆さん、こんばんは。第58期王位戦第1局の前夜祭をこのように盛大に開催していただきまして、まことにありがとうございます。今日、台風が接近してきた中にも関わらず、本当にたくさんの皆様にご参加いただいたことをうれしく思っております。王位戦は北は北海道から、南は九州まで全国各地を転戦していきますが、今年は三重県菰野町湯の山温泉から開幕となりました。最近、若い世代の人たちとの対局が非常に増えていますが、それを刺激としながら私自身も前に進んでいけたらいいなと思っています。最近は藤井さん(聡太四段)の活躍もあって、将棋をあまり知らない人たちにも興味を持ってもらえる機会が増えたと思っております。明後日はこちらで大盤解説会も開催されますので、将棋の持っている面白さや泥臭さ、そういったものを対局を通じて伝えていけたらいいなとも考えています。この王位戦を主催していただいております、中日新聞社様、地元の菰野町、湯の山温泉の皆様、会場をご提供いただいておりますグリーンホテルの関係者の皆様にはお世話になります。一生懸命頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」

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◆菅井竜也七段の挨拶◆

「皆様こんばんは、挑戦者の菅井竜也です。本日はたくさんの方にお越しいただきまして、ありがとうございます。本当に緊張していて、話すことも忘れてしまっているのですが……。今回、初めての挑戦で分からないこともいっぱいあるのですが、持ち時間が8時間と長いので、それがまず僕にとっていちばん不安なところです。本当はもっと練習をしたく、いろいろな方にお願いしたのですが、皆に断られました。なかなか8時間の対局というのはできなかったのですが、1局目から自分なりに一生懸命やっていくしかないと思っております。羽生先生とできるということは自分の将棋人生にとって幸せなことだと思っているので、精一杯2日間頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました」

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(挨拶を終えて両対局者は深々と一礼し、会場をあとにした)

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(去り際、会場にいたファンから「菅井、頑張れ!」と大きな声援がかかった)


(書き起こし:飛龍記者/撮影:夏芽)