2017年6月

2017年6月 9日 (金)

_86 菅井七段は10分考えて▲4二桂成を着手すると、控室で歓声が上がりました。対して澤田六段はノータイムで△3六桂と王手を掛けて、最後のお願いに出ました。図で▲3七玉は△4五桂の攻防手があって逆転。澤田六段も狙っています。

 

_84_2 図は17時30分ごろの局面。ここで▲4二桂成が決め手級の桂の成り捨てと言われています。以下△同金▲3四金△4五玉▲4七金と進めた局面が、▲3六角の詰めろで非常に受けにくい形です。控室では▲4二桂成が発見できれば、終局は近いと話されています。

_75 図は17時ごろ、▲4四歩と銀取りに打った局面です。図から△3二銀▲4七桂△3三桂に(1)▲3五桂△4五桂▲2三桂成△同玉▲3五金で先手よしの見解で、(2)▲3四桂と王手をする順も先手がいいようです。先手に選択権の多いなか、澤田六段はしのぐことができるでしょうか。残り時間が少なくなってきているのも気になるところです。

Photo_69 (朝の澤田六段)

_71 図は16時40分すぎの局面。澤田六段が先に桂を犠牲にしながら桂を取り返しにいった手に対し、菅井七段は▲3五歩と筋のよさそうな突き出しで応えました。この手を見た今泉四段は「やっぱり強いな、菅井竜也は」と、感嘆の声をもらしました。代えて▲4九飛△7六馬▲4七飛といった順が示されていましたが、後手の馬が働き出す変化だけに、この▲3五歩がまさるようです。

Photo_68 (菅井七段はリードを勝ちへとつなげることができるか)