2017年5月

2017年5月22日 (月)

52図は▲山崎-△阿久津戦の16時過ぎの局面。馬で飛車を攻められた後手は、飛車切りの強手を放ちました。やや無理筋にも見えますが、飛車を逃げ回っていては勝機を失うと見ての勝負手かもしれません。図の△8七同飛成からは、▲同金に△3六歩と進んでいます。

51千日手指し直しとなった▲渡辺明-△菅井戦ですが、早くも開戦しています。控室に来訪した中村修九段は「先手がうまくいくイメージがない」として後手持ちの見解を示しています。

Img_5235渡辺明竜王。

Img_5245菅井竜也七段。

Img_5273控室には中村修九段が来訪している。

39▲山崎-△阿久津戦は、山崎八段が▲2三歩△同銀▲2四歩と持ち歩を連打して攻勢に出ています。▲2四歩に△3四銀は▲3五歩△同銀▲2三歩成があるので、△1四銀や△1二銀とかわすしかなさそうです。進行の一例は△1四銀▲2三角△同金▲同歩成△2五桂。激しい戦いが始まりそうです。
▲2四歩までの消費時間は▲山崎1時間23分、△阿久津2時間32分。

【図までの棋譜】

▲7八金 △3四歩 ▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩
▲2五歩 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲6八玉 △2二銀
▲3六歩 △8二飛 ▲3五飛 △4一玉 ▲3八銀 △5一金
▲3七桂 △6二銀 ▲2五飛 △8六歩 ▲8五歩 △5四歩
▲3三角成 △同 桂 ▲2九飛 △5五角 ▲8八銀 △7四歩
▲2三歩 △同 銀 ▲2四歩

Img_5214鋭く攻め込んだ山崎八段。

Img_5181阿久津八段が対応を考えている。

41▲佐々木勇-△丸山戦は中盤に突入しています。
図の▲6六銀では、▲6六角が予想されていました。以下△4三金なら▲4四角と切って、△同金に▲5三桂成と強襲する狙いがあります。しかし、佐々木勇五段の選択は▲6六銀。力をためて、次に▲5五銀と攻める狙いと思われます。
また、事前に▲2四歩△同歩の突き捨てを入れたのが先手の工夫で、△4二馬と馬を受けに使われるのを防いでいます。

先手の攻めの姿勢に後手はどう対応するか。丸山九段の次の一手が注目されます。

Img_5162踏み込む手と、力をためる手をうまく組み合わせた佐々木勇五段。

Img_5150一手損角換わりのスペシャリスト、丸山九段はどう対応するのか。