2016年9月
2016年9月27日 (火)
感想戦
振り返り
終局直後
(6連覇を達成した羽生王位)
―― 本局を振り返っていかがでしたか。
羽生「序盤から激しい将棋でした。歩得が生きればと思ったのですが、いろいろと手を作られてわかりませんでした」
―― 封じ手のあたりはどうでしょうか。
羽生「▲5五角(41手目)も怖い手なのですが、角を出られないようでは面白くないと思って指しました」
―― その後はどうでしょうか。
羽生「▲4四歩(63手目)は指しすぎだったかもしれません」
―― シリーズを振り返ってください。
羽生「ずっとシーソーゲームのような展開で大変なシリーズでした」
(木村八段はタイトルに手が届かなかった)
―― 本局を振り返っていかがでしたか。
木村「積極的にいこうと思いましたが、指しすぎになったかもしれません。ちょっと無理気味な順が続いて、自信が持てなくなりました。▲5六飛(45手目)と引かれて焦らされる展開になりました」
最後に「シリーズ全体の感想」について質問がありましたが、木村八段から声は出ませんでした。
羽生王位が4勝3敗で防衛
第57期王位戦七番勝負第7局▲羽生善治王位-△木村一基八段戦は18時45分、93手で羽生王位の勝ちとなりました。消費時間は▲羽生7時間42分、△木村7時間59分。
この結果、羽生王位が4勝3敗で防衛し、王位6連覇を果たしました。王位獲得は通算18期。タイトル獲得は計96期となりました。