羽生王位の攻め 羽生王位が大駒の力で攻め、後手玉を上下から寄せようとしています。「木村さんも追い込んでいますが、後手が少し足りない流れ」と田中寅九段。残り時間は▲羽生44分、△木村37分。 (17時35分、モニター映像)
木村八段の手 ▲5六桂に△5五金(図)と進みました。△3四金を予想していた検討陣は一斉に驚きの声。△3四金は▲4一角を嫌った可能性はありますが、本譜は▲4四歩が詰めろになります。△5五金はおそらく勝負手、勝又六段は「木村さんしか指せない手」と話しています。 (検討の熱は変わらず。先手のはっきりとした寄せはまだ見つかっていない)
過去最多に迫る勢い 16時18分、現地大盤解説会の入場券番号は192に達しました。立ち見が出るほどの盛況です。陣屋の関係者によると、過去最多の来場者数は203人とのことで、過去最多に迫る勢いです。 (鈴木八段と深浦九段の豪華解説陣) (現在の来場者数は192人) (控室も盛況)
検討の一例 図から▲4六同飛△同馬▲4三歩成に△同玉が検討されています。玉が露出するので怖い手ですが、以下▲4四歩には△5四玉とかわしてどうか。依然として先手よしの評判ですが、先手も自陣の左が壁になっているので簡単ではありません。1手争いの終盤になりそうです。 (鈴木大介八段の検討グループ。髙野智四段は後手側に座って考えている)
深浦康市九段 深浦康市九段が来訪。第48期に王位を獲得、第50期まで3連覇を達成しました。第48期王位戦七番勝負(羽生王位、深浦挑戦者)は第7局が将棋大賞の名局賞に輝き、第50期王位戦七番勝負(深浦王位、木村挑戦者)は3連敗から4連勝で防衛を果たしています。 (深浦九段)